第2次世界大戦から現代までの戦車戦や航空機、または戦艦同士で戦うことができる大戦ゲーム『War Thunder』。このゲームに関して先日、元イギリス陸軍に所属していた人が、ゲーム内の自国戦車の誤りを指摘するため、なんと機密情報を漏らしていしまうという出来事があったと報じられています。
リアルに再現された航空機や戦車、艦隊に特化した基本プレイ無料のMMO対戦ゲーム『War Thunder』。熱心なファンも多くフォーラムでは活発に議論が行なわれていますが、英国戦車「チャレンジャー2」について語り合うスレッドにおいて軍の機密文書が流出してしまったようです。私もプレイしているゲーム『War Thunder』、様々な兵器を使いつつチームを勝利に導くという一般的なよくあるチーム戦の大戦ゲームになるのですが、実はこのゲーム、例えば戦車であれば装甲がどのくらいかなど、一般人ではなかなか知り得ない情報が入念に調べられており、そのリアルさも売りになっています。
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そこで問題になるのは、特に現代の戦車であれば装甲などの情報は当然ながら機密になっており、入手することが事実上できないという問題です。そのため、入手できない情報はネット上にある情報や文献からスペックから割り当てるということも行われていると考えられます。
これに関して声を上げたのは、War Thunder内の掲示板でイギリス軍の戦車「チャレンジャー2」の指揮官だったという人物。元陸軍の装甲試験開発部隊に所属していたという人物が、なんとゲーム内のチャレンジャー2戦車のモデル(内部構造など)が誤っているとして、なんと実物の戦車のマニュアルを誰でも見れる掲示板に掲載してしまったとうものです。
▼現在実装されているチャレンジャー2のモデル。装甲など各種モジュールが詳しく記載されている
▼砲弾が装甲を貫くイメージ
記事によると、この内容は既に削除されており見ることはできないのですが、事態を重く見たWar Thunder開発陣は念の為イギリス側に問合せしたところ、間違いなく本物の情報だったと認めたらしく「英国国防省に確認をとったところ現在も機密扱いであることを伝えられた」と説明しています。
明らかにヤバイデータを掲載してしまったのですが、今後、どのような対応にでるのかは明らかになっていないものの、この情報事態がイギリスの公務秘密法(Officials Secret Act)に抵触していることになり、最大で懲役14年が課さられる可能性があるとしており、今後この人物に対しては正式に法的措置が取られる可能性が示唆されています。