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韓国メディアによると朝鮮半島最南東部、釜山の北側に位置する蔚山で、化学工場から大量の塩酸が漏れる事故が発生し近隣住民らが病院に搬送される出来事があったと伝えています。

事故があったのは7月17日午前0時50分ごろ、蔚山(ウルサン)の化学薬品工場、飛鳳ケミカルに貯蔵されていた100トンの塩酸タンクから5.5トンほど漏れ出す事故があったと伝えています。

消防当局によると、タンクローリーを用いて漏れ出した塩酸の除染作業を行うなどして事故から約4時間半後の午前4時20分には収束できたとしています。しかし、この事故の対応がどう行われたのかは不明なのですが、どうやら広範囲の避難などの呼びかけも行われなかったらしく、気化した塩酸が周辺の村にまで流れる事態が発生。

これにより住民ら9人が呼吸困難や頭痛を訴え病院に運ばれたとしています。住民によると「ガスが流れてきて大変だった。しばらく横になっていたが今でも頭がいたい」と話しています。



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問題は人的被害だけではなく村にあった農作物にも被害が出ており、住民によると「(昨日まで)青々としていた作物が冬でもないのに変色してしまった。こんなことは生まれて初めてだ」と話しています。

今回の事故に関して当局は、塩酸を貯蔵していたタンク下部の配管の接続に欠陥、もしく故障があったとしており、環境庁は事故を起こした企業に対して、化学物質管理法違反の容疑で今後対応を考えていると発表してます。