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中国の国有企業で宇宙開発計画における主契約企業となる中国航天科技集団(CASC)は2021年7月16日、再利用可能な宇宙船いわゆるスペースプレーンの初飛行試験を行い、これに成功したと発表しました。

プレスリリースによると、この試験は中国の内モンゴル地域のゴビ砂漠に面する酒泉衛星発射センターから打ち上げられたというものです。

我国亚轨道重复使用运载器飞行演示验证项目首飞取得圆满成功

内容としては「設定された経路をとおり飛行した後、機体は滑走路に着陸した」と説明されているだけで、具体的にどのような機体がどのような形で打ち上げあられ、どのくらいの高度に達し、飛行時間は何分なのかなど詳細は一切明らかにしていません。もちろん写真なども一切ありません。したがって、これが実際に行われたのかを判断するものがありません。

一方で、中国では現在複数のスペースプレーンが考案・開発されていると言われています。
神竜_1
例えばスペースプレーン『神竜』があります。この機体は2020年11月に中国の武漢で開催された中国国際商業航空宇宙フォーラム(CCAF 2020)でChinaAerospace Science and IndustryCorp(CASIC)が発表していたものであり、「2020年9月に実験的な再使用可能な宇宙船が打ち上げられる」と主張していました。つまり、スペースプレーン『神竜』が通常のロケットを用いて飛行した可能性はあります。

しかし、神竜自体は過去にこのような形で試験されており、今回の初飛行試験という表現には合いません。
神竜宇宙船_2

いずれにしても全てが隠された状態であり何が行われたかは不明です。

ただ、この発表は同じ時期に打ち上げられたヴァージン・ギャラクティックのスペースシップツーが行った宇宙飛行に対抗する発表の可能性があります。中国の宇宙開発自体がかつてのソ連のようにアメリカを意識したものになっており、今後様々なロケットや宇宙船が登場してくる可能性があります。
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