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主に西側側、つまりアメリカやイギリスで開発された戦闘機の中には翼の先端部分に重たそうにミサイルを積んでいる機体があります。実はこれに関して、兵器を多く搭載するということ以外にも、実は効率的に飛行することができるそうです。

軍事系の面白い話題が記載されることが多いTHE DRIVEによると、翼の先端にミサイルを搭載している機体として世界で最も多く使用されているF-16に関して、なぜそこに搭載しているのか製造・開発元のロッキード・マーティンに問い合わせしたところこのような回答があったといいます。

The Definitive Answer On Why F-16s Carry AIM-120 AMRAAMs On Their Wingtip Rails
ロッキード・マーティン
「F-16は、AIM-120やAIM-9など、複数のステーションで同時に異なるミサイルを運ぶことができます。そのためAIM-120は翼端に配置することでミッションのパフォーマンスを確保しながら、翼のフラッターを低減します
つまり、翼の先端にミサイルを設置することで多くの兵器を運用すること以外も、翼のフラッターを軽減することができるという2つの徳があると説明されたそうです。

「フラッターとはナンゾや」という疑問についてWikipediaによるとによると、
『飛行機の機体は一種の弾性体であり、飛行中に翼などに起こる弾性振動は低速時には空気の力で減衰されるが、ある限界以上の高速になると空気の力で逆に翼の振動を助長し、振幅が加速的に増大して翼が破壊され大事故の原因となる。解決方法としては翼の剛性を高め、空気力学的形状を改良することなどで解決する。一般的には翼に働く空力中心と重心とを近づけ、揚力で翼が捩れないようにする。

また複葉機等に多く見られた張弦ワイヤーもフラッターを起こし易く、高速対応の為には軽量化メリットの高い張弦ワイヤーが採用できない事が、複葉機が廃れた一因でもある。(桁で支えるなら、翼端渦抵抗が相対的に弱い近似質量の単葉機が優位)』
というものだそうです。つまりF-16では翼の先に151kgほどのAIM-120やもっと軽量なミサイルも搭載することがあるのですが、フラッターという現象を防止するという理由があるそうです。ただ、当然実戦ではそのミサイルを使うことになるため、あくまでフラッターの軽減を考慮した設計という見方になるのかもしれません。



現代の戦闘機はF-22やF-35といった機体のように機外にミサイルを搭載することも少なくなりつつあります。このような翼の先にミサイルを搭載するという運用方法は今後、20年30年もするとかなり珍しいものになっていく可能性があります。
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