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都市部では設置されている女性電車の優先車両。これに関して中国重慶市では専用車両の導入を求める声が寄せられているものの、男性差別につながるとして設置を正式に否定したと報じられています。ちなみに中国では女性優先車両はすでに導入されています。

中国のあるネットユーザーから重慶市の鉄道会社に女性専用車両を設置してほしいとの要望が寄せられたが、鉄道会社はこれを拒否。その理由が話題になっている。20日付で中国メディアの観察者網が伝えた。

Record China
近年、『人権』というかなり難しいテーマが話題になることがありますが、今回は中国です。最近中国の大都市である重慶市でラッシュ時に限定し女性が安全に乗れる専用車両を導入してほしいと当局に問い合わせをしたものの、これを明確に拒否されたと報じられています。

この問い合わせをした人は、重慶市民で混み合う列車内で痴漢にあう女性を目撃したことを機に当局に対してラッシュ時に限定した女性専用車両(優先車両ではない)を求める提案をしたといいます。

一方、管轄となる重慶軌道は問い合わせから2日後、このような回答がよせられてたといいます。女性専用車両は「設置しない」とし、その理由として「法律を守ってきちんと乗車している男性への差別になる」というものでした。また「一般の車両に乗車する(専用車両以外に乗る)女性客への心理的なプレッシャーを生むことになる」とし、「女性専用車両の設置は、男性の平等に公共資源を利用する権利を排除するものである」との考えを示した。

合わせて「そのような場面に遭遇した場合は大声をあげたり、他の人に助けを求めるなど行動し、通報や目撃者など証拠を集めてほしい」と対応を寄せました。

記事によると、今回の重慶軌道側の対応に関してネットユーザーらは「特別にすることこそが差別の始まり」「女性専用車両の設置は根本的な解決にならない。性犯罪者への罰則を強化すべき」という肯定的な意見が多く寄せられていたとのこと。

中国では女性しか乗ることができない専用車両ではなく、女性優先車両は大都市で導入されています