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空母の真横を背面を見せながら通過するF-14。この伝説の飛行を行ったスノッドグラス氏が先日、小型機を飛行していた際に墜落し死亡したと報じられています。

海外メディアによると、先週アイダホ州のルイストン-ネズパース空港で発生したマルケッティSM.1019軽飛行機が墜落した航空事故に関してその詳細が明らかになり、この機体を操縦していたのはデール "スノート"スノッドグラス(Dale "Snort" Snodgrass)氏だったと報じています。

Legendary F-14 Pilot Dale 'Snort' Snodgrass Dies In A Tragic Plane Crash - The Aviationist

スノッドグラス氏はF-14トムキャットのプレシジョンストライクのトップになるほどの当時海軍でもエース的な存在でした。またF-14の操縦時間も海軍の中で最長であり、実に4900時間以上。1991年の砂漠の嵐では34の出撃しており、空母への着艦回数は1200回を数えているなど凄腕のパイロットでした。



生涯、彼の中で最も有名な飛行はこちら。これは1988年に行われた飛行で空母USSアメリカ(CV-66)の真横を通過するというもので、F-14の代表的な写真の一つになっています。この飛行はナイフエッジパスとも呼ばれています。

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そんな彼は2021年7月24日イタリア製STOL(短距離離着陸)航空機であるSIAIマルケッティSM.1019を操縦していたところ、離陸直後の午後12時11分に墜落しました。現時点で事故原因は不明です。

スノッドグラス氏F-86セイバー、F-5、P-51マスタング、P-40ウォーホーク、F4Uコルセア、T-6 / SNJテキサン、L-39アルバトロスそして、ソ連製のMiG-15、MiG-17、MiG-21まで操縦できるというパイロット資格を持っていました。

これまでの飛行時間は12500時間以上で850回以上の航空ショーで展示飛行するなどまさに知識・技術ともに完全無欠なパイロットとして活躍していました。