
高度400km。現在日本の宇宙飛行士をはじめ数名の人が滞在している国際宇宙ステーションで先日、運用開始以降、最大級のトラブルが発生しました。原因は最近ドッキングしたモジュール。スラスター勝手に異常燃焼したことで国際宇宙ステーションが正常よりも45度も傾いてしまったというものです。
ちなみに今回打ち上げられたナウカは1995年、26年ほど前に製造されたものです。
NASAなど海外メディアによるとトラブルが発生したのは2021年7月29日。この日、国際宇宙ステーションに「ナウカ」というロシアの大型実験棟が新たに接続されました。その後、宇宙飛行士らがナウカに入るためロックを開いたところ、なんとナウカのスラスターと呼ばれる姿勢制御用のエンジンが突然燃焼を開始します。
海外メディアによるとナウカモジュールの接続が完了した約3時間後に宇宙飛行士が内部に入るためロックを解除していたらしく、異常燃焼が始まったのはEDTの午後12時34分です。この異常燃焼が始まったことで国際宇宙ステーションの姿勢が崩れることになるのですが、当初国際宇宙ステーションに搭載された巨大なジャイロにより打ち消していたといいます。しかし、それも限界が来て徐々に傾きはじめ、毎秒0.5度くらいの速度で徐々に傾き始めてしまったとのこと。
結果、異常燃焼が終わるまでに国際宇宙ステーションは正常な姿勢よりも45度ほど傾いてしまい、その後1時間かけて正常な姿勢に戻すことができたといいます。
現時点でなぜナウカモジュールのスラスターが異常燃焼したのかは不明です。一部情報によると内部のロシア人宇宙飛行士2人がナウカモジュールと国際宇宙ステーションのコンピューターシステムを「統合」している最中に、ナウカモジュールのスラスターが異常燃焼したと話しているとのこと。
今回のトラブルで国際宇宙ステーションは地上との通信が4分間と7分間の合計2回に渡って途絶える事故となったほか、マニュアルに則り緊急事態に備え緊急脱出用の宇宙船も起動する手順を行っていたといいます。

ナウカモジュールは重量が20トン、全長13メートルもある巨大なモジュールで、宇宙飛行士の居住施設、実験施設、トイレなどを搭載しています。これをロシアが2021年8月に打ち上げ約8日目に国際宇宙ステーションに接続しました。
▼接続されたMLM-U(ナウカモジュール)の位置。今後更にモジュールを打ち上げる。将来的に赤枠部分を切り離し、ロシアは独自の宇宙ステーションを構築する

そもそもナウカモジュールとはもっと前に打ち上げる予定でした。ナウカは元々、国際宇宙ステーションの基礎となる『ザーリャ』(基本機能モジュール)のバックアップとして1995年に製造されたものです。その後、ロシアは「国際宇宙ステーションのモジュールとして再利用しようぜ」ということで改修していたものです。その後、2004年にも打ち上げるという予定になっていました。しかし、開発が遅れたり推進システムに不純物が紛れ込むなどよくわからないトラブルが相次ぎ遅れた2021年にようやく打ち上げられました。
そして今回、接続してから僅か数時間後に異常燃焼をするといトラブルを引き起こしたことになります。
海外メディアによるとナウカモジュールの接続が完了した約3時間後に宇宙飛行士が内部に入るためロックを解除していたらしく、異常燃焼が始まったのはEDTの午後12時34分です。この異常燃焼が始まったことで国際宇宙ステーションの姿勢が崩れることになるのですが、当初国際宇宙ステーションに搭載された巨大なジャイロにより打ち消していたといいます。しかし、それも限界が来て徐々に傾きはじめ、毎秒0.5度くらいの速度で徐々に傾き始めてしまったとのこと。
結果、異常燃焼が終わるまでに国際宇宙ステーションは正常な姿勢よりも45度ほど傾いてしまい、その後1時間かけて正常な姿勢に戻すことができたといいます。
現時点でなぜナウカモジュールのスラスターが異常燃焼したのかは不明です。一部情報によると内部のロシア人宇宙飛行士2人がナウカモジュールと国際宇宙ステーションのコンピューターシステムを「統合」している最中に、ナウカモジュールのスラスターが異常燃焼したと話しているとのこと。
今回のトラブルで国際宇宙ステーションは地上との通信が4分間と7分間の合計2回に渡って途絶える事故となったほか、マニュアルに則り緊急事態に備え緊急脱出用の宇宙船も起動する手順を行っていたといいます。
やからしたナウカモジュール

ナウカモジュールは重量が20トン、全長13メートルもある巨大なモジュールで、宇宙飛行士の居住施設、実験施設、トイレなどを搭載しています。これをロシアが2021年8月に打ち上げ約8日目に国際宇宙ステーションに接続しました。
▼接続されたMLM-U(ナウカモジュール)の位置。今後更にモジュールを打ち上げる。将来的に赤枠部分を切り離し、ロシアは独自の宇宙ステーションを構築する

そもそもナウカモジュールとはもっと前に打ち上げる予定でした。ナウカは元々、国際宇宙ステーションの基礎となる『ザーリャ』(基本機能モジュール)のバックアップとして1995年に製造されたものです。その後、ロシアは「国際宇宙ステーションのモジュールとして再利用しようぜ」ということで改修していたものです。その後、2004年にも打ち上げるという予定になっていました。しかし、開発が遅れたり推進システムに不純物が紛れ込むなどよくわからないトラブルが相次ぎ遅れた2021年にようやく打ち上げられました。
そして今回、接続してから僅か数時間後に異常燃焼をするといトラブルを引き起こしたことになります。
