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将来火星に人が滞在するとなると求められるのは水です。これは人間が水がないと生きていけない他にも様々な活動に水が必要な理由があるのですが、2020年に発表されていた「火星に地底湖がある」という研究について、実は別のものだったと発表されています。

これはヨーク大学が発表したもので、2020年に欧州宇宙機関(ESA)が「無人探査機マーズエクスプレスに搭載されたレーダーから火星の南極に地底湖がいくつか存在している兆候を確認できた」と発表していたものです。

Clays, not water, are likely source of Mars 'lakes'

その量がまた膨大で直径にして10km前後という巨大な地底湖がいくつも確認できたというものでした。ちなみにどの深さに地底湖が存在しているのかまではわかりませんでした。ただ、火星は非常に寒く地下つまり地熱で温められていたとしてもそれなりの巨大な熱源が必要になります。そのため、非常に高い塩分により液体状態が保たれている可能性があると仮説を立てていました。

▼火星の南極の地下で確認された地底湖と考えられる層
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このような研究なのですが、今回ヨーク大学は実際は地底湖ではなく、凍った粘土に反応した結果、このような液体の地底湖があるように見えてしまったのではないかと説明しています。

研究者によると、粘土の一種となる「スメクタイト」に探査機のレーダーが反応した可能性があると指摘。実験室で同じようにスメクタイトをマイナス45度まで凍らせ、同じようなレーダーを測定したところ液体の水を示す結果が得られたと説明しています。

いずれにしてもこれが地底湖なのかただの粘土なのかは現時点では分からず再調査が必要になってくると考えられます。