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夏から秋にかけて多く発生するのは食中毒です。場合によっては死亡したり臓器が破壊されるという強力なものもあるのですが、先日韓国ソウル南部の都市で大規模な食中毒が発生したと報じられています。

韓国メディア『ヘラルド経済』によるとソウル南部に位置するソンナム市(京畿道城南市)でとあるフランチャイズの海苔巻A店で集団食中毒が発生したと当局が調査に乗り出したと方ています。この海苔巻きは1100人に対して販売され合計4200本売れていたといいます。

"분당 김밥집 집단 식중독…“1100여명 방문·4200줄 판매”"- 헤럴드경제

記事によると、ソンナム市では2021年7月29~30日にこの店で作られた海苔巻を食べた客45人が腹痛や嘔吐などの食中毒を訴えました。更に、8月3日までに82人に増えたとしています。

問題なのはこのフランチャイズ店の外でも同じ系列のB店同じような食中毒が発生しており、こちらは14人が症状を訴えており当局は被害者は訴えていない人を含めると100人を超えていると推定しています。

保健所の関係者は「食中毒の被害状況はまだ正確な統計を発表することは難しい」と話しているものの「B店で購入した客のほとんど症状は軽いようだ」と述べています。

現時点で何が原因で食中毒が発生したのかは詳細は明らかになっておらず、当局は「検査は通常1週間かかるものの、事案が大きいため早急に分析をすすめる」と発表しています。

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食中毒は実は夏場よりも春と秋にかけて多く発生することが知られています。その原因は様々あるのですが、10月は「細菌」や「寄生虫」を原因とするものが1年を通して特に多くなています。食中毒というと「お腹がいたくなるだけ」という認識も強いのですが、場合によっては入院レベルの事態を引き起こしたり、臓器の機能が長期間低下してしまうという障害を残す場合もあるため注意が必要です。