
感染者数2億人、死者数は少くとも400万人を超えているという、第二次世界大戦後最大の混乱の最中にあるのですが、この新型コロナウイルスの起源に関してアメリカの情報当局は中国の武漢ウイルス研究所の膨大なデータを何らかの方法で入手したとしてその解析を進めていると報じられています。
【ワシントン共同】米CNNテレビは5日、米情報機関が新型コロナウイルスの起源解明に向け、中国・武漢のウイルス研究所が扱っていたウイルスのサンプルの遺伝子情報を含む膨大なデータを入手したと報じた。起源を解明する鍵になる可能性があるとみて解析を進めているという。ハッキングで得た可能性があるとしている。トランプ前大統領は新型コロナウイルスを『チャイナウイルス』と呼び、新型コロナウイルスの起源は中国だと主張したところ全方向から批判されていた記憶があるのですが、一方で現在のアメリカ政府つまりバイデン政権下ではその新型コロナウイルスの起源が中国、特に武漢ウイルス研究所にあるのではないかとして調査を続けています。
共同通信
記事によると、このような活発な活動がみれていることについてはバイデン大統領が2021年5月に研究所漏えい説と動物を介した感染説があるとして追加調査を求めていたもので、90日以内、つまり今月中にもその結果を報告するように求めています。
そして今回、記事でも紹介したように武漢ウイルス研究所が扱っていたウイルスの遺伝情報を含む多くの研究資料などを入手した内容が報じられました。現時点では、具体的にどのような内容なのか、武漢ウイルス研究所から何らかの原因で漏れ出したというものや、例えば人為的にウイルスが作られたというものまでは発表されていません。
アメリカで強まる中国流出説
この動きに合わせるように先日アメリカの野党となる共和党のマイク・マッコール議員は報告書として、「我々は、(武漢市の)生鮮市場が発生源との見方を完全に否定すべき時期に来たと考えている」「新型コロナウイルスが2019年9月12日以前に武漢ウイルス研究所から流出したことを示す大量の証拠があると考えている」というものを提出しています。いずれにしても現在アメリカでは自然発生でコロナウイルスが偶然にも人に感染したのではなく、何らかの方法で外部に流出しそれが現在の事態を引き起こしたのではないかとする見方が強まっています。
今回、バイデン政権下で入手した武漢ウイルス研究所のデータが一体どのようなものか。文面からもかなり決定的な情報が得られた可能性も考えられ、特に深刻な経済的な損害を出していることからアメリカが中国に対してそれを否定しようが何らかの行動にでる可能性も高いと考えられます。
この武漢ウイルス研究所では「コウモリなどは扱っていない」などと当初報じられていたもののこれらは誤りです。そもそも、中国の国営テレビが過去に報じた内容で、武漢ウイルス研究所でコウモリのコロナウイルスの最高権威という人間がここにいたことが明らかになっています。そしてその研究チームはコウモリを実際に飼育し、コロナウイルスの研究を行っていたことも明らかになっています。