
航空機で最も重要なパーツといえばジェットエンジンです。最近アメリカの戦略爆撃機でしられるB-52はプラット・アンド・ホイットニー社製のPW800に換装されたことで重量が2.5トンも軽くなりかつ優れた燃費により最大飛行距離が40%近く伸びるという大幅な性能向上となったと報じられています。
このエンジンは年々進化し、大型化。旅客機であれば巨大なものが2つ付けるだけで、これまで4発搭載した大型機でしかで出来なかった太平洋横断も2発の中型機でも行えるまで進化しています。
さてそんな最新のエンジンに換装されたのはアメリカの戦略爆撃機B-52です。B-52には合計8基のジェットエンジンが搭載されています。具体的にはB-52Hにはプラット・アンド・ホイットニー JT3D(TF33)というもので、1980年代ごろつまり今から半世紀ほど前に設計・生産されたモデルになります。
2021年8月5日の米空軍誌の報告によると、米空軍は2020年5月にB-52爆撃機のエンジン交換を要請し、合計で608基の新しいエンジンを購入しました。エンジンはプラット・アンド・ホイットニー PW800という旅客機などにも搭載されているものをアップグレードしたものです。つまりPW800の派生型ということになるのですが、このような選択をしたことについては、将来的な保守性を保つという理由もあるとのこと。
プラット・アンド・ホイットニー PW800に換装されたB-52Hはいったいどうなるのか。その性能が驚異的な進化となっており、エンジン換装により全体の機体重量がなんと2450kgも軽減することに成功。また旧エンジンよりも燃費は30%も優れており、最大飛行距離(航続距離)も最大で40%増加したと説明されています。
報告によると、米空軍は今後数十年にわたりアメリカの主要爆撃機としてB-52に依存し続けると評価しています。ステルスB-2爆撃機とF-22およびF-35戦闘機が敵地域の防空網突破作戦に使用される一方で、B-52およびB-1にはステルス機能がないため、敵の射程外から安全な位置でミサイルを発射するような空中での飛行時間を提供することになるだろうと説明されています。

参考:高バイパス比ターボファンエンジン(エンジンノズルからの推力は最前面のファンが作り出す推力の1/10にも満たない)
旅客機を含めこの手の大型航空機に搭載されているのはジェットエンジンの一つ『ターボファンエンジン』と呼ばれているものです。
この手のエンジンは現在、エンジンノズルから出る排ガスによる推力ではなく、エンジン最前面についている巨大なファンを高速回転させその推力で飛行しています(実質プロペラ機のようなもの)。
このような旅客機や輸送機、爆撃機のような大型機用エンジンはターボファンエンジンでも高バイパス比ターボファンエンジンとよばれており、戦闘機では逆にエンジンの燃焼ガスを高速で出すことで推力を得ていることから低バイパス比ターボファンエンジンと呼ばれています。これにより音速を超えるような飛行速度を実現しています。
▼戦闘機用の低バイパス比ターボファンエンジン(エンジンノズルから出る排ガスがほとんど推力を生み出している)

参考
さてそんな最新のエンジンに換装されたのはアメリカの戦略爆撃機B-52です。B-52には合計8基のジェットエンジンが搭載されています。具体的にはB-52Hにはプラット・アンド・ホイットニー JT3D(TF33)というもので、1980年代ごろつまり今から半世紀ほど前に設計・生産されたモデルになります。
2021年8月5日の米空軍誌の報告によると、米空軍は2020年5月にB-52爆撃機のエンジン交換を要請し、合計で608基の新しいエンジンを購入しました。エンジンはプラット・アンド・ホイットニー PW800という旅客機などにも搭載されているものをアップグレードしたものです。つまりPW800の派生型ということになるのですが、このような選択をしたことについては、将来的な保守性を保つという理由もあるとのこと。
プラット・アンド・ホイットニー PW800に換装されたB-52Hはいったいどうなるのか。その性能が驚異的な進化となっており、エンジン換装により全体の機体重量がなんと2450kgも軽減することに成功。また旧エンジンよりも燃費は30%も優れており、最大飛行距離(航続距離)も最大で40%増加したと説明されています。
報告によると、米空軍は今後数十年にわたりアメリカの主要爆撃機としてB-52に依存し続けると評価しています。ステルスB-2爆撃機とF-22およびF-35戦闘機が敵地域の防空網突破作戦に使用される一方で、B-52およびB-1にはステルス機能がないため、敵の射程外から安全な位置でミサイルを発射するような空中での飛行時間を提供することになるだろうと説明されています。
ターボファンエンジン

参考:高バイパス比ターボファンエンジン(エンジンノズルからの推力は最前面のファンが作り出す推力の1/10にも満たない)
旅客機を含めこの手の大型航空機に搭載されているのはジェットエンジンの一つ『ターボファンエンジン』と呼ばれているものです。
この手のエンジンは現在、エンジンノズルから出る排ガスによる推力ではなく、エンジン最前面についている巨大なファンを高速回転させその推力で飛行しています(実質プロペラ機のようなもの)。
このような旅客機や輸送機、爆撃機のような大型機用エンジンはターボファンエンジンでも高バイパス比ターボファンエンジンとよばれており、戦闘機では逆にエンジンの燃焼ガスを高速で出すことで推力を得ていることから低バイパス比ターボファンエンジンと呼ばれています。これにより音速を超えるような飛行速度を実現しています。
▼戦闘機用の低バイパス比ターボファンエンジン(エンジンノズルから出る排ガスがほとんど推力を生み出している)

参考