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欧米に比べ、日本並に再生可能エネルギー普及率が低い韓国。その韓国では洋上に大量の太陽光パネルを設置し、合計2100MWという世界最大規模の発電所を計画しています。しかし、現在試験的に設置されているパネルが酷い水鳥の糞害により掃除が大変なことになっていると報じられています。

この太陽光発電は韓国南西部、黄海に面する全羅北道(ぜんらほくどう)で計画されている大規模な水上太陽光発電所(セマングム水上太陽光発電所)になります。巨大な防潮堤で覆われた位置に520万枚のソーラーパネルを浮かべ、総発電量は2100MWという原発10数基分に相当する大量の電力を生産するというものです。

韓国政府としては2025年に完成を目指し、現在は2022年までに300MW分を設置する予定です。しかし、この太陽光パネルが設置されたところ、水鳥の糞害が生じることが明らかになりました。

問題はこの糞害が相当ひどく、記事では240枚のパネルが敷き詰めれたブロックの掃除を終えたその5時間後には再び汚れた状態になるといい、ほぼ毎日掃除しなければならないという問題に直面しています。

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近所の住民によると「清掃を行う労働者が鳥の糞を片付けてから三日目に再び糞でいっぱいになった」と証言。ここから約3kmほど離れた別の水上太陽光発電装置も、いつ清掃したか計るすらならないほど鳥の糞で白く覆われており、終日カモメのような水鳥やってきてパネルの上で休憩していると話しています。


政府の調査によると、この一帯には毎年数万〜数十万匹の渡り鳥がやってくると説明しています。そして水上に設置された太陽光パネルは水鳥にとっては良好の休憩場所になっているとしています。この問題についてソウル大学の教授は「太陽光の発電効率は15%程度低く、更にパネルが汚染されると発電量も大幅に下がるだろう」と指摘しています。

一方で政府は、この糞害については「問題はない」と説明しています。政府によると「パネルの汚れは雨で十分とれる」と説明しており、今のように毎日掃除しなくても「基本的に放置でよい」と主張しています。また、洗浄についても化学薬品が使われないのか?という疑問については「雨水以外も水道水でも洗浄できるので必要ない」と主張しています。本当なのか。

この説明に大きな誤りがあるとこが分かっており、外国の研究結果によると太陽電池パネルの前面ガラスには「光反射防止コーティング」(ARC・Anti Reflection Coating)処理がされており、洗浄液を誤って使用した場合はコーティングが剥がれてしまうとのこと。当然、これを防止するには特定の化学物質洗浄剤が必要であり、大規模となると水質汚染が懸念されます。また政府は「放置でOK」と言っているのも当然嘘で、発電効率が低下するうえ鳥の糞に含まれている強い酸性物質によりパネルが腐食する場合がある指摘しています。

またシンガポールの太陽光研究所は「鳥の糞などによりパネルに影が生じ太陽の光を均等に届かないと熱過負荷に起因する「ホットスポット」現象が生じる」といい、不具合の原因になるとしています。

参考
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