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先日、韓国ソウル郊外の都市で海苔巻を介した集団食中毒が発生しました。原因はサルモネラ菌ですが、極めて不衛生な行為で海苔巻を作るなど問題行為が次々を明らかになり、他の店の海苔巻きも口にすることができないという恐怖症なるものが韓国で出ていると報じられています。

先月下旬から今月にかけて、ソウル近郊の京畿道・城南市にある海苔巻の有名フランチャイズ店「魔女キンパ」(キンパは日本でいう海苔巻の意味)の2店で集団食中毒が発生する事件が発生しました。結果、あくまで症状を訴えた人として276人が下痢や腹痛などを訴えた出来事になりました。

一方、この海苔巻に関して韓国メディア、マネートゥデーが独自に調査を行った結果、他の店でも劣悪な衛生状態で海苔巻を生産していることが明らかになりました。

記事によると、ソウル市内にある海苔巻専門店10店を無作為に選び調査を行った結果、硬貨や紙幣を触った手で調理もしている店がうち6店もあったといいます。場合によっては客から注文を受けた店員が手袋をすることもなく、素手で海苔巻を握り箱詰めしてさらに現金の受け渡しもするという不衛生な行為も確認されました。
さらに、床に落ちた食材を拾ってそのまま使用する場面も確認されたといいます。また6店から購入した海苔巻については明らかに腐敗しているような異常な鼻をつく匂いがするものがあったとしています。


ただ、多くの店では一応調理用手袋を使用し海苔巻を巻くことも確認されたものの、それを交換することなく使いまわしていたことがわかり、このような行為が原因で大量の集団食中毒が発生したと考えられています。

ちなみにこの調査は集団食中毒以降に行われたもので、同業他社でこのような問題があったにも関わらず不衛生な行為を続けているという行為になります。

韓国では集団食中毒発生を受けて今月20日まで、海苔巻を販売している約3000店の衛生管理状態を調査しているとしています。このような事態を受けて韓国では正しい衛星管理を行って生産している海苔巻業者にも影響がでているといい、既に40%ほど売り上げが減少している店もでているとしています。