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米バイデン政権によりアフガニスタンからの撤退が最終的に決定されたことで、反政府組織により首都が陥落する事態に陥りました。その時、カブール空港に米軍の大型輸送機が到着したものの、その輸送機にはなんと800人の民間人を載せて搭乗していたそうです。

反政府組織タリバンが猛進し、その後間もなく首都が陥落するという、アフガニスタン軍が全く機能していなかったことが露呈することになった今回の出来事。既に多くの外国人が国外脱出をしているのですが、カブール空港に降り立ったこの輸送機には大使館職員の他にも大量の民間人を載せて離陸していたことが明らかになりました。

この機体は米空軍C-17、機体番号は01-0186です。これが、テレビなどで目にする滑走路に民間人らが群がった輸送機と同じ機体なのかは不明なのですが、現地時間15日の夜から16日未明にかけて飛行した機体だとしています。

この時、地上の管制官と機長のとのやり取りが残されており、その会話ではこの機体には実に800人が乗っていたといいます。(参考)

▼派遣された9機のうち1機の機内写真(当該機とは異なる)
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ただ、これはあくまで戦車や兵士を輸送する機体であって、流石に800人も一度に搭乗するようには作られていません。そのため写真のようにぎゅうぎゅう詰めにして無理やり押し込んで搭乗させたということになります。当然一般旅客機では、安全基準があるためこれほど多くの人を載せることはできないのですが、それを無視すれば大量の人を一度に輸送できるということになりそうです。

C-17

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多くの民間人を救ったこのC-17はアメリカ空軍最大の輸送機で最大搭載量は77トンです。仮に体重が70kgの大人であったとしても1100人が搭乗できる積載量であり、800人程度でも余裕をもって離陸することができます。
ただし、この機体を開発したボーイングによると、公式の最大搭乗人数は134人となっており乗機率は驚異の477%となりました。

同機は米空軍最大の輸送機として運用されている機体で、先日90度ほどバンクさせながら低空飛行する様子が撮影されていました。