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人間が他の動物と大きく異なるのは極めて複雑な言語を話すことです。これにより正確に意思を伝えることができ物事を効率的に処理できるなど連携ができます。ではこの複雑な言語、幼い子どもが接した場合、それお複数覚えたり識別することはできるのでしょうか。

外国人の比率が低い日本では基本的に両親は日本語を話します。一方海外を目をやるとそうでもなく実は世界の人口の2/3がバイリンガル環境だといいます。バイリンガルとは両親が異なる言語と話すことができるというものです。

そこで気になるのは例えば1歳に満たない乳児対して、日本語と英語で話しかけても言語関連の成長に問題は出ないのかという疑問です。

南イリノイ大学など海外の研究チームによると、1990年代後半ごろまで異なる言語環境で子供が育った場合、言語発達を遅らせる可能性が信じられていたといいます。しかし、科学的にこれは否定され、現在は異なる言語環境で育ったとしても発達が遅れることはなく、むしろ異なる言語を習得できるなど利点が多い事がわかっているそうです。

そもそも人間の能力的に異なる言語を理解するように生まれてくるのでしょうか。かなり複雑な内容が記載されているのですが、要約すると人間の言語学習の「臨界期」と呼ばれる成熟期は生後8〜10か月の間に発生します。これはこの間に多く耳にする言語が上手になるというものです。

この臨界期にアメリカ人の乳児(つまり英語で育れられた子供)を中国語を話す話者と接しさせる実験を行いました。中国人の話者は定期的に彼らを訪問し物事を中国語で話しかけ乳児がそれを認識しているのかどうか調べた結果、複数回接触しているうちに中国語の音の認識率が高まっていったそうです。そして乳児が大切な臨界期を超えた後、外国語である中国語の音を区別する能力がそのまま保たれたとのことです。

ただ、他の研究では例えばCDやYoutubeなど突拍子もないメディアで中国語を淡々と聞かせた場合どうなのか調査した結果、なぜか乳児は中国語を効率的に区別することができなったとしています。そのため、必要なのは実際に接した上で社会的相互作用があるような環境下に置く必要が求められるそうです(例えば一緒に遊ぶなど)

このような研究から私達人間は生まれた時点であらゆる言語を習得可能な状態で生まれてくることは間違いないと考えられています。ただ、重要なのは特に幼い頃であれば、人間が直接接して子供に対して外国語と接触する機会をつくると良いとのことです。

参考
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