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時効間際で逮捕されるというケースは日本国内でも発生していますが、お隣韓国では今から22年前に発生したとある殺人事件の容疑者が時効だと勘違いしテレビ出演したことで逮捕される出来事があったと報じられています。

韓国メディアによるとこの事件はイ・スンヨン弁護士殺人事件というもので、今から22年前に発生していたものです。詳細は不明なのですが、イ・スンヨン弁護士を殺害した容疑者として、韓国人の元暴力団員が捜査上にあがっていたといいます。しかしこの55歳の容疑者は海外に逃亡。その逃亡先はカンボジアなど数カ国でした。

韓国では殺人事件の時効は15年。つまり2014年11月にそれが満了になる計算でした。そこでこの男は何を思ったのか、2020年4月にある番組(カンボジアの番組?)で「イ弁護士殺人を暴力団が教唆した」などと説明を開始。男は暴力団のトップ(既に死亡)から指示を受け、ほかの組員を通じて殺害したなどと口にしました。
この男は犯行に使われた凶器がどのようなものだったのか絵を書き、犯行の動線などこと細かに説明していたそうです。

その後、韓国の警察当局が捜査を開始。そして2020年6月に国際捜査を行うことになり容疑者とカンボジア当局が拘束、暴力団員を不法滞在で同月に韓国に強制送還していたといいます。

なぜ彼は自分の犯罪行為を口にしていたのか。この暴力団員は2014年11月に時効が成立していたと思っていたといいます。しかし、実際は海外にいた時はこの時効の日数がカウントされないという罠があり、時効も伸びていたといいます。

警察の関係者の話しとして「逮捕された男は公訴時効が満了したと考え、番組のインタビューで事件の実態を明らかにすれば、イ弁護士の遺族から謝礼が受け取れると期待していた」などと意味不明なことを語っていたといいます。

警察側はこの犯罪についてほかに関係者がいるのか、この男が直接殺人に関与したのかなど捜査を続けているとしています。