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アメリカの民間企業、ファイアフライ・エアロスペースが先日、自社開発したファイアフライ・アルファロケット初号機の打ち上げを実施したものの、2分半あまり経過したあと上空で爆発する事故があったと報じられています。

ファイアフライ・アルファロケットは2021年9月3日(現地時間)、カリフォルニア州にあるバンデンバーグ空軍基地から太平洋上南西部に向けて打ち上げました。搭載されていたのは6つのペイロードで大学などが開発した機材を搭載し高度300kmの軌道に載せる予定でした。

しかし、打ち上げから2分30秒が過ぎたことろで突然ロケットの姿勢が崩れ大きく左右に傾き爆発。打ち上げは失敗しました。

こちらが、爆発の様子を撮影した映像です。


こちらが当時ライブ中継されていた映像です。ロケットは当時、MAX Qという大気を突き進む中最も負荷が高くなる危険な時間帯を抜け速度はマッハを超え、超音速で飛行していました。高度などは不明です。

考えられる事故原因としてはエンジンロケットの故障などが第一にあるのですが、打ち上げを行ったファイアフライはデータを解析しているとして正確な情報は発表していません。

リーヴァー エンジン

ファイアフライ・アルファロケットは全長29m、直径1.82mと小型ロケットで高度400km程度の国際宇宙ステーションが周回しているような軌道に対して1トンの打ち上げ能力があります。エンジンはReaver 1というケロシンと液体酸素構成の一般的な液体燃料ロケットを4基搭載しています。特徴としてはアルミニウムではなく複合材を用いることで軽量化されています。
上段には2段目にLightning 1という同じ液体燃料ロケットを搭載しています。

ファイアフライ・アルファロケットは当初2019年12月に打ち上げを予定していたものの、2020年3月に延期。以降延期を重ね2021年9月の打ち上げとなりました。今後の打ち上げ予定については2021年第4四半期となっているのですが、今回の爆発事故があったことで影響がでる可能性あります。

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