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韓国メディアによると今月、潜水艦から弾道ミサイルを発射する試験を行いこれに成功したと報じました。この潜水艦発射弾道ミサイルが行われたのはアメリカやロシアなどに続き世界8番目となりました。

韓国の複数メディアによると、韓国軍の発表として今月1日に2021年8月13日に就役したばかりの通常動力型潜水艦、島山安昌浩級潜水艦1番艦『島山安昌浩』を用いた試験として、9月1日、韓国海軍としては初となる水中から弾道ミサイルを発射する実験を行い、これに成功したと発表しました。韓国海軍としては今後同様の試験を2回程度実施し、実戦配備を目指すとしています。

発射された弾道ミサイルは陸上から発射する玄武2Bをベースに開発したもので、このミサイル自体は形状はロシアの短距離弾道ミサイル『イスカンデル』と酷似しています。同様のものは北朝鮮も配備しています。これを潜水艦発射型に改造したものを『玄武4-4』と命名。射程はカタログスペックとして500kmとしています。

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玄武4-4の試験に用いられた潜水艦『島山安昌浩』は韓国海軍最新鋭の潜水艦で開発が始まったのは2012年です。全長は83.5m、弾道ミサイルを合計で6発搭載可能です。2016年5月に起工、2018年9月に進水、2021年8月13日に就役しました。潜水艦は現在も試験運用段階であり、本格的な実戦配備までに1年ほど時間がかかるとしています。

潜水艦発射弾道ミサイルは一般的に核保有国が運用しているもので、韓国のように非核国が配備したのは初めての例になります。追加の試験に関しては今月中旬以降にも実施するとのことです。

一方、中国は試験発射前の数日前に黒山島沖東経124度線付近に艦艇を派遣。韓国軍関係者によると「潜水艦発射弾道ミサイルの動向を監視し情報収集に乗り出したのではないか」と述べています。この艦艇はこれまでも韓国や日本、また米海軍との軍事演習時にも出現しており追跡するということを行っています。

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