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アフガンの統治を既に始めている武装勢力タリバン。これに関して先日発表された暫定政権の閣僚について、アメリカ連邦捜査局つまりFBIが指名手配し懸賞金をかけている人間を就任させたと報じられています。

現地時間7日夜、武装勢力タリバンの報道担当の幹部となるムジャヒド氏により発表されたのは、アフガニスタン暫定政権の閣僚です。ムジャヒド氏は「新たな政権は当面、暫定的なものになる」として30人を発表したものの、実はその中にアメリカ政府がテロ組織に指定する強硬派、ハッカーニ・グループの『シラジュディン・ハッカーニ』が含まれていたといいます。

この人物は見出しでも紹介したようにFBIが指名手配し懸賞金をかけているほか、国連の制裁対象になっている人間です。

この人間はいったい何をしたのか。
FBIによると2008年1月にカブールで発生したホテル襲撃事件にかしてアメリカ人1人を含む6人が死亡した事件に関連していたことや、その他の様々なテロで指名手配しているとのこと。
他にはアメリカおよびアフガンに駐留する連合軍に対する国境を越えた攻撃を組織し、その活動に加わったとというもので、例えば2008年にアフガニスタンのハミド・カルザイ元大統領の暗殺計画にも関与しているとしています。
他にもあり、2011年9月12日にカブールの米国大使館及び近くの北大西洋条約機構(NATO)の拠点に対する攻撃に関与が疑われており、この攻撃では警官4人と民間人4人、計8人が死亡しています。


何れにしてもこれらのテロに関与している可能性が極めて高く、話し合いではなく殺人で物事を解決しようという人間を閣僚に選定したということになります。この人事はタリバン内でも相当な地位にあった確証であり、国連の制裁、FBIから指名手配されているという時点で、反米政権であることは間違いなく今後この国のは長きに渡り国民を巻き込み闇を突き進むことになると考えられます。

ちなみに国連はアフガニスタンの人道支援活動について緊急アピールというものを発表し、9月から年末までに6億600万ドル、日本円でおよそ670億円の資金が必要だとして、国際社会に協力を呼びかけています。
しかし、アフガニスタンつまりタリバン政権を支持するということは西側からすると「=テロ組織」を支援するということに繋がるため、少なくともテロリストが国の中枢に居続ける限り支援や取引は一切行われないことは確実です。

参考