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私達一般人と軍の航空機が出会う場面は滅多に無いのですが、その貴重な機会となるのが航空ショーです。これは多くの国、地域で行われているのですが、先日アメリカ本土で行われたイベントで展示飛行に誤って音速を突破し衝撃波が発生する出来事があったと伝えられています。

海外メディアが今月報じた内容として、米ウィスコンシン州にあるオシュコシュ空軍基地で7月29日に行われていた航空ショーで、滑走路上を低空で侵入してきたF-16戦闘機が音速を突破し激しい衝撃波を発生させるというアクシデントがあったと報じてます。

Listen To The Sonic Boom Generated By An F-16 Flying Supersonic Over Oshkosh - The Aviationist



こちらの映像では20秒あたりに問題の飛行が確認できます。このようにかなり低空で音速を突破し激しい衝撃波が鳴り響きました。


こちらは別の映像です。12秒あたりに衝撃波が鳴り響き女性の髪が乱れているのが確認できます。このような状況から間違いなく音速を突破した時に発生する衝撃波であると言えます。

航空ショーでは当然このようなアクシデントが起こらないようにプログラムが組まれていると考えられるのですが、場合によっては発生してしまうことがあります。過去に日本でも同様のアクシデントがあったという動画も公開されています。

何れにしても非常に珍しい出来事であり、訪れた人にとっては貴重な体験になったのではないかと思われます。

衝撃波による音速飛行の禁止

現在アメリカ本土はこのような衝撃波が発生するため本土上空での音速突破が禁止されています。これは軍も当てはまるのかは不明ですが、旅客機など一般的な乗り物では間違いなく禁止されています。

一方で、アメリカでは現在音速飛行できる旅客機の開発が進められています。これは衝撃波の発生を極力抑える機体形状を用いる方法をとったもので、コンコルドでは爆発音のような激しい衝撃波が地上にに鳴り響いていたものの、開発中の機体では車のドアの開け締め程度の音量に低減されるともいわれています。