来年5月に退任を迎える韓国のムン・ジェイン大統領。実は、この退任後に年金を貰える制度があるらしいのですが、韓国メディアによると、これまで事件などで誰一人受け取れなかった年金をムン・ジェイン大統領が受け取れる可能性があると主張しています。
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が来年5月に退任以降、受給する年金の金額が明らかになった。9月8日、韓国・世界日報が報じた。野党「国民の力」のイ・ヨン議員は8日、行政安全部の「2022年度予算案及び基金運用計画案事業説明資料」を公開。これによると、文大統領が退任後に受給する年金は年間約1億6690万ウォン(約1571万円)で、12カ月で割ると約1390万ウォン(約131万円)になるという。韓国では法律として『前職大統領法礼遇に関する法律』というものがあるらしく、これによると退任した元大統領、およびその遺族には年金を支給することが規定されているといいます。
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この支給額は大統領報酬の年額の95%。ほぼ100%に近いのですが。文大統領の現在の報酬年額は1億7556万ウォン(約1650万円)で、その95%となると約1570万円になるとのことです。ちなみに現在支給されている大統領報酬はどのように定められるのかについては職位や資格・経歴などで算出されるとしています。
つまり前大統領となる朴槿恵元大統領ももらっている、と思ってしまうのですが、実は韓国では少なくともこの法律が作られて以降、本人が年金を受け取ったことは一度もないそうです。
これは大統領が在職中に弾劾裁判で罷免された場合、もしくは禁錮刑以上の判決を受けるとこれら年金を受けられなくなるとのこと。具体的には最近ではれば李明博前大統領、朴槿恵前大統領も任期中に懲役刑が言い渡されており受け取っていないとのこと。では遺族年金はどうなのか。これについては金泳三元大統領、盧武鉉元大統領の遺族が受け取っているとしています。
2022年5月に退任するムン・ジェイン大統領がこのまま年金を受取ることができるのか。一方で、最近、退任後にムン・ジェイン大統領を訴えるという人物も出始めており、雲行きは怪しくなっている状況です。