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「募集をかけても人が集まらない。給料を上げる余裕もない…」経営者を悩ませる労働者の確保について、最近、アメリカのとあるレストランでは1日の1600円導入可能なロボットを導入した例が紹介されています。

今回、ロボットを導入したのは『ラ・ドゥーニ』。テキサス州にあるラテンアメリカ料理のレストランで慢性的に人材確保に苦労しており、今回人は諦めてロボットの導入を決定したとのこと。

La Duni, Dallas: They will even sing 'Happy Birthday.' Robots are picking up unwanted jobs at a Latin restaurant in Texas - CNN

オーナーによると、導入したロボは3つ、厨房からテーブルまで料理を運ぶロボ、ドリンクを専用で運ぶロボ、接客アシスタントのロボです。現在48ヶ月契約で結んでおり、今後トラブルが生じなければ、ロボットがお店の中を動き回ることになります。

オーナーによると、ロボット導入することの利点は様々あるもののお金の話を紹介すると、ロボットを導入して浮いたお金を働く従業員に対してより高い賃金を支払うことができ、さらにその勤務時間も短くすることができると話しています。

問題は、客がロボットを不気味に感じ来なくなるのではないかと言う点です。当然ロボットよりも人のほうが上質なサービスを受けられるというのはあると思います。しかし、想定外にもロボットは好評で前向きな反応が多かったといいます。

人を雇う利点・欠点



人を雇うとなると労働条件を守り、然るべき賃金を支払う必要があるのですが、現在の難しい状況で更にそれが困難になっていることがあります。一方、ロボットであれば故障する以外は文句も言わず、永遠と同じ仕事をし続けてくれます。

ウェイターやウェイトレスは客と接触する機会が多いため、苦情の受け口になる場合も多く最もストレスに曝されやすい環境でもあります。そしてアメリカなど欧米特有のチップという習慣についてもロボット相手では不要と考えられ、電子決済などが進む一方でそのような問題も解消できるということになります。

不足する人材・応募をかけても集まらない人材という点を見れば、低価格のロボットは導入は魅力的ではあるのですが、『質』という点を考えると難しい点があるのも事実です。レストラン以外でも書類の移動など病院内で働くロボットも存在しており、導入は反応を費用対効果を見ながら少しずつ進んでくものと考えられます。