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アメリカ空軍が保有する爆撃機として最新型となるB-21。この機体はノースロップ・グラマンが開発中の機体になるのですが、現在の進捗状況について米空軍は現在5機生産していると発表したと報じられています。

Defence NEWSによると、今月20日アメリカ空軍はカリフォルニア州のノースロップ・グラマンの工場で記者会見を開き、現在5機のB-21プロトタイプが生産されていると発表しました。具体的にB-21の製造数が語られたのは今回が初めてになります。

Northrop Grumman now has five B-21 stealth bombers in production

空軍長官のフランク・ケンドール氏は現在の状況について「楽観的な予想はしていない」と話しており「常にリスクが潜んでいるものの、B-21については現時点では順調には進んでいる」と語っています。

B-21については過去、空軍が試験機は2機のみ承認したという話しが出ており、今回5機と発表されたことから、来年にも実施されると言われているB-21の初飛行に向けて加速している可能性があります。また複数機で試験することで機体の潜在的な問題を見つけやすくなるため、言い換えれば実戦配備を早めたいという意図がある可能性もあります。

B-21

B-21はアメリカ空軍が運用する長距離戦略爆撃機として運用を考えている機体で、B-1 ランサーB-2 スピリットの後継機として開発しています。B-21は少なくとも100機以上生産する予定で、将来的な構成としてはアメリカ空軍ではこの手の大型爆撃機はB-52H爆撃機とB-21の2機種を運用するということになります。

▼左は昔のB-21、右は最新のB-21(CGイメージ)
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B-21の外観についてはCGイメージが出ている程度で、今も機体がどのような形状なのか実物が公開されたことありません。ただ年末年始にかけて滑走路上での試験が行われることになると考えられ、間もなくその姿が公になるものと考えられます。