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海外メディアによると、今月海外を飛行中の旅客機内で機長が死亡するという出来事があったと伝えられています。(画像は参考資料)

事故があったのは先月27日でオマーンにある都市マスカットからバングラデシュのダッカに向けて飛行していたビーマン・バングラデシュ航空のB787です。当時、この機体には124人が搭乗していたとのことです。

非常に珍しい事故になったのですが、当時の様子としては飛行中に機長が心臓発作を起こしたとしており、機内ではパイロットを蘇生させるため客室乗務員により心肺蘇生が行われたとのこと。その後、偶然に乗り合わせた医師が対応にあたりました。

しかし、意識を取り戻すこと無く病院で死亡が確認されたとしています。亡くなった機長は49歳という若さでした。

事故発生後、機体は40分間飛行しインドのナグプール空港に着陸したとのこと。また病院に到着するまでするまで心肺蘇生が行われ続けたとしています。

機内での死亡

人間を含め生物はある日突然死んでしまうことがあるのですが、それが旅客機の機内ということもあります。このような例は非常に稀なのですが、2019年9月には乗客が飛行中に意識を失い死亡する例が報告されています。



では機内で乗客あらが死亡した場合どのような対応がとられるのか。これは航空会社でも別れているのですが、2014年にイギリスのBBCは国内のブリティッシュ・エアウェイズのドキュメンタリー番組で死亡時の対応マニュアルが報じられたことがあります。

それによると、同行者がおらず1人で旅客機に乗り込み死亡した場合の対応としては、死亡した乗客を座席に座らせシートベルトを締め、顔にはアイマスク、体に毛布をかぶってもらい周囲からは寝ているように見えるよう装うとしています。

これは客室乗務員の育成にあたっている女性教官が語ったものでマニュアルではそのように対応するよう示されているとのことです。また場合によっては客室乗務員が隣に座るという対応も行われるとしており、大切なのは他の乗客を動揺させずに目的地まで到着させることだとしています。

過去には超音速爆撃機パイロットがサポートした例も?

この手の旅客機であれば副操縦士と機長の2人が搭乗しており、どちらか仮に死亡してしまったとしても安全に離着陸は可能です。



ただ、過去には機長が心臓発作を起こした機長に代わりに偶然居合せたアメリカ空軍のB-1Bランサーのパイロットがコックピットに入り、副機長と空軍が一緒に操縦し着陸したという例も存在します。

ちなみにこの時コックピットに入り込んだ空軍パイロットは爆撃機と旅客機の違いは「ピックアップトラックとセダンの違いのようなもの」と表現しており「操縦はできた(着陸はできた)」と断言しています。

参考