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新型コロナウイルスが流行して以降、他のウイルスの話も多く耳に入るようになったのですが、今回はインドです。今月致死率が最大で75%に達する場合もあるというウイルスが流行したと報じられています。

タイムズ・オブ・インディアが今月伝えた内容として、インド南西部、アラビア海に面するコジコードという都市で致死率が最大75%に達するニパウイルスが発生し、医療施設が閉鎖状態になるなど混乱が生じたと報じられています。

記事によると、12歳の男の子がこのニパウイルスで死亡し、関係者8人を調査した結果、8人は陰性。母親は感染が疑われたものの体温は正常に戻ったとのこと。

当時このニパウイルスのが最初に報告された時に発生地となる地域には医療機関があり、そこに滞在していたことが発覚。またインド当局は死亡した12歳が入院した病院でも十分な対策がとられていなかったとして担当医など30人を隔離、その医師らに関係する251人を追跡調査。この251人のち129人は医師とのことです

ニパウイルス

なぜここまで厳重に管理する必要があるのか?その理由は致死率の高さです。ニパウイルスは自然宿主は果実を主食とするオオコウモリです。それが生活環境を共有することもある豚に感染し人に感染する例があるといいます。
発症した場合は、人では急性脳炎となり致死率は40〜75%。ただ、ブタの致死率は5%以下とのこと。発症した場合は4~14日後に発症し尿や鼻水からウイルスを排出し人人感染を引き起こします。

そして、ニパウイルスは有効な治療薬やワクチンが存在していないことです。つまり感染した場合は対症療法に限られるため高い致死率になってしまいます。

ニパウイルスは1998年にマレーシアで初めて確認され、養豚場や食肉検査所関係者を中心に265人が感染し105名の死亡。東南アジア諸国で何度かクラスターが発生しバングラデシュではその致死率は75%になっています。マレーシアでは当時国内の豚約45%にあたる100万等以上が殺処分されたこともあります。

ニパウイルスは新型コロナウイルスのように空気感染(エアロゾル感染)はしないものの、場合によっては急速に広まる可能性があると米フォーブスは伝えています。

参考
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