新型コロナウイルス_1

新型コロナウイルスについて「人工的に遺伝子組み換えなどを行い感染しやすく作られたのか」という説があるのですが、これに関して「人為的につくられた」という説について、一般人をバカにしていたアメリカ人研究者が、操作を行い人間に感染しやすいウイルスを作ろうと政府に求めていたことが明らかになりました。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の起源はいまだにはっきりしておらず、「自然なウイルス変異によって発生した」とする説と、「人為的に生み出された」という説の両方が可能性として考えられます。後者の「人為的に生み出された」とする説は一度は陰謀論として片付けられていたのですが、2021年に入って再調査が行われてきました。

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新型コロナウイルスについて現在、バイデン政権が調査を依頼し提出された報告書では少なくとも人工的に遺伝子を組み替えたり、意図的に組み込んだりした可能性は低いという発表をしています。しかし、ウイルスについては当初から自然に発生したというものではなく、その発生元になった中国が『生物兵器(ウイルス兵器)』として開発していたものではないかという都市伝説のようなものが広まっていたのも事実です。

このような噂に関して2020年2月にランセットに掲載された「武漢研究所流出説を否定する声明」というものを取りまとめた人物が非営利団体のエコヘルス・アライアンスの代表ピーター・ダザック氏です。彼はこれまで新型コロナウイルスについて科学誌で人為的にウイルスが作られた可能性を否定する文書を発表していました。

しかし、この人物が2018年にDARPAというアメリカの軍隊使用のための新技術開発および研究を行うアメリカ国防総省の機関に対して、『研究施設で感染性のコウモリ由来コロナウイルスを作成やウイルスを人間の細胞に感染しやすくする遺伝的特徴の挿入する』というプロジェクトを提案し助成金を求めることを行っていたと言います。これは「コウモリ由来コロナウイルスの脅威を和らげる」というプロジェクトの中に含まれていものになるのですが、内容としてはウイルスを感染しやすくするような研究が含まれていたということになります。
この研究については認められることはなく申請は却下されています。

なぜピーター・ダザック氏らが人に感染しやすいウイルスの研究をしようとしていたのかは不明なのですが、言い換えればそれを作ろうとしていた人間から見て「新型コロナウイルスは人工的に遺伝子を組み替えたりしたようなウイルスではない」と説明しているとも見てとれます。

この内容については見方によって様々な判断ができるのですが、確実に言えることは人に感染させやすいウイルスは人為的に作ることができるということを示していることは間違いないということです。