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長年使用してきたハッブル宇宙望遠鏡の後継として莫大な予算を当時開発してきた『ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡』、しかしここにきて命名されたウェッブ氏がかつて性同一性障害者を差別していたなどと真偽不明なことが界隈で指摘され、天文学者らが挙って名前の変更を求める活動を始めていると報じられています。

Space.comの記事によるとNASAはジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の命名された人物であるジェイムズ・ウェッブ氏が在職中にゲイやレズビアンの従業員に対して、何らかの差別に加担していたという理由から、名前を変更するよう求めるオンラインによる嘆願書を集めこれをNASAに提出していたとのことです。

Despite complaints, NASA won't rename James Webb Space Telescope: report | Space

具体的にその内容については「私たちはNASAの次世代宇宙望遠鏡の未来の利用者であり、その遺産を受け継ぐ者として、この望遠鏡にその驚くべき発見にふさわしい名前、私たち全員が自由である未来を象徴する名前を付けることを要求します」としています。
現在この嘆願書には、プロの天文学者や天文学を学ぶ学生を中心に1,200人以上の署名が集まっているとのこと。

一方、これに対して、NASAは否定。長官は「現時点では、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の名称を変更する理由となる証拠は見つかっていません」としています。つまりこの嘆願書つまりジェイムズ・ウェッブ氏がそのような差別を行ったという明確な証拠は見つかっていないということになると考えられます。

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ジェイムズ・ウェッブ氏は1906年生まれ、1992年に亡くなった第16代アメリカ合衆国元国務次官で1961年から1968年までは第2代NASA長官を務めた人物です。また1969年にはジョンソン大統領から大統領自由勲章を授与されているほか、現在はアーリントン国立墓地に埋葬されています。

具体的にどのようなことで問題が指摘されたのかについては詳細は不明なのですが、かつてウェッブ氏がラベンダーの恐怖という『米国政府および政府サービスからの同性者の大量解雇、および反共産主義キャンペーン』に加担していたというものです。

近年LGBTについては強い関心が高まっており、これもその『流れ』で出始めたということが予想できます。しかし、既に亡くなっている人に対して現代の価値観を当てはめることは難しいことがあります。

ちなみに今回嘆願書に署名しているという1200人については性的少数者に対して批判的な発言や行動を過去に一切していなかったという証明がそもそもされていないため、この嘆願自体に意味があるのかは不明です。
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