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通常の輸送任務以外にも様々な用途に使用される輸送機。これに関して武装した輸送機、所謂ガンシップに改造された機体が一部で存在しているのですが、米軍は指向性エネルギー装置、つまりレーザー兵器を搭載したものを来年初飛行させると報じていられています。

軍事系メディアによると、これはロッキード・マーティンが開発したものでこの機体はAHEL工場の検査を終えており既に武装された輸送機はアメリカ空軍に引き渡し済みだとしてます。

ベースとなった機体はC-130 ハーキュリーズという輸送機です。その発展型となるC-130J スーパーハーキュリーズがありさらにその派生型として武装されたガンシップ、AC-130Jがあります。

正しくはAC-130J ゴーストライダーと呼ばれている機体で、レーザーを搭載したこの機体は来年に初飛行するとのこと。今後米軍としては地上で試験を行い完全な兵器システムとして運用可能かどうか調査を実施するとしています。

▼レーザーを搭載したAC-130Jの想像図。同機既に大砲や機関砲で武装されたものが運用されている
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ロッキード・マーティンは「この兵器のマイルストーンは、レーザー兵器システム開発の重要な進歩のための米空軍とのパートナーシップの証です。私たちのテクノロジーはフィールドに投入する準備ができています」という趣旨の発言をしています。
様子に、米軍はレーザー兵器を求めているもので、開発により技術が向上。機体も十分な性能があるとしています。

この契約は2019年1月に行われていたものになります。スペックとしてはあくまで公開されているカタログスペックとして60kWクラスになるとしています。この60kWについてはそれほど威力が強いものではなく、例えば亜音速の巡航ミサイルなどを撃墜するには300kW~600kWは必要としています。

そのため60kWについては一般的にドローンや非装甲車を短距離で攻撃できるレベルと考えられます。この点から空中で使うにしては60kWというのはあまりに小さすぎるため実際のところは最低でも100kW程度はあるのではないかと考えられます。