アイアンドーム

短距離防空ミサイルとして運用されているイスラエルのアイアンドーム。これは迫撃砲やロケット砲、など地上に落下する飛翔体を迎撃する防空システムになるのですが、米軍がグアムで導入したアイアンドームの試験を実施すると発表しています。

海外メディアによると第94対空ミサイル防衛司令部(AAMDC)は今月7日、巡航ミサイル防衛の暫定措置として2つのアイアンドーム防空システムがグアムに送る予定だとしています。米軍いによると現地ではシステムの機能テストや訓練を実施するとしており、2021年末までにグアムへの配備を目指します。

具体的な日程としては2021年にグアムに到着し演習は11月いっぱい続くとのこと。また配備としているもののAAMDCはあくまでも一時的な実験的な配備としており、今後海外の米軍基地などにこれが導入される可能性があります。

ちなみにヒントになるのかは不明ですが、日本に展開する第38防空砲兵隊がグアムに来て任務を支援するとも騎士あさえています。

現在アメリカではこの2つのアイアンドームをイスラエルから購入しています。しかし、アメリカとしては今後追加購入することはなく、システムの一部を既存の防空システムに組み込むとしています。なぜ中途半端にこのような対応をしているのかは不明なのですが、アメリカとしてはこの研究結果を元に同様または発展させたものを導入していく可能性があります。

やはりアイアンドームはイスラエルの環境で作られたものであり、射程やミサイルの性能などには限界があると考えられます。

アイアンドーム



このアイアンドームはイスラエルのラファエル社が開発した短距離防空システムで、イスラエルが配備している複数の防空システムの中で最も低空における防空システムになります。イスラエルでは周辺国から市民らを対象した無差別ミサイル攻撃が日常茶飯事的に打ち込まれており、ミサイルでそれらを迎撃しています。

その迎撃率が極めて高く90%近くに達しておりその性能はイスラエルである意味豊富な実戦経験が証明しています。

アイアンドームはタミルとう全長3mのミサイルを敵のミサイルに対して基本的に2発放ち迎え撃ちます。射程は10km程度とされており射程内のドローンや航空機、迫撃砲、ロケット砲などあらゆる対象を迎撃できます。