火星8_4

今月11日、北朝鮮で開催されたのは朝鮮労働党76周年となるイベントです。その会場には北朝鮮が異常なほど急速に開発を行った各種ミサイル、ロケット砲が展示されました。その中には2021年9月28日に発射した極超音速滑空ミサイルも登場していたことが明らかになりました。

海外メディアによると、今月11日に開幕したのは朝鮮労働党創立76周年記念のイベントで金正恩(キム・ジョンウン)総書記も現場に訪れた演説しました。この会場には明らかに外国向けと考えられる様々な弾道ミサイル、各種ロケット砲などが展示・誇示されるという、他国における党創立イベントとは全く違う雰囲気になっています。

さて、そんなよくわからないイベントに展示されていたのは先月、試験された火星8です。火星8は弾頭が通常の円錐形ではなく、極超音速滑空兵器を搭載したもので大気圏内をバウンドするように飛行するための翼のようなものが搭載されています。

火星8がこのような形で公開されたのは今回が初めてです。
火星8_1

火星8_2

火星8_3

こちらが北朝鮮が開発した中では最新鋭と考えられる極超音速ミサイルです。この極超音速ミサイルは通常の弾道ミサイルと同じように上空に打ち上げられ宇宙空間で切り離しを行い、大気圏内を水切りのようにバウンドしながら滑空しターゲットに突っ込むという兵器です。

このような不規則な軌道を描くため迎撃が難しく、さらに高速であるためそれも難しくなる要因となっています。

極超音速ミサイル

このような極超音速兵器についてはアメリカを始めロシアや中国でも開発しています。当然、使用する環境、用途、ロケットそのもの性能などで形状が変わってくるのですが、北朝鮮のこれはある国の極超音速兵器に似ています。

それは中国のDF-17です
DF-17



このように明らかに中国のものと似ており、海外メディアでは「ほぼ同一だ」という表現を用いて紹介されています。つまり北朝鮮の火星8は中国の技術が入っている可能性を強く示唆するというものになります。

不思議なのは車すらまとも作る事が難しい技術国でなぜかミサイル分野では異常なレベルで急速な発展を遂げたという点です。これについても北朝鮮が独自に技術開発をしているとは考えられず、誰かが、正しくはどこかの国が明確な意図をもって支援していることは間違ありません。北朝鮮が中国の技術を盗んだという可能性も残されているのですが、仮にそれが事実であれば中国の軍事技術は当然西側にも漏れているということになり、中国政府のセキュリティに問題があると判断されてしまいます。

それが無い、中国が北朝鮮に何の対応もしないということはどういうことなのか?つまりそういうことです。いったいどこの国がこの国の技術支援をしているのか。核兵器開発についても、この火星8とDF-17も状況を見れば予想はつくと考えられます。

参考
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