2020年5月に墜落したアメリカ空軍の制空戦闘機F-22に関して、アメリカの軍事系メディアが情報公開法で入手した調査文章を報じています。
この事故は2020年5月15日午前9時15分(現地時間)頃、フロリダ州エグリン空軍基地の北東約12マイル(約19km)を飛行中に何らかの機体トラブルが発生しパイロットが脱出。その後きりもみ状態で墜落したF-22の墜落事故についてです。
この事故についてはF-22という機密が高い戦闘機の事故であるため情報が公にされることは無かったのですが、米メディアが法律に乗っ取り情報を入手しその事故が1年以上経ってようやく明らかになりました。
簡単に事故を紹介していくと、まずF-22は離陸後まもなく発生したといいます。F-22といえばこれまでパイロットが腕試しで異常な低速で離陸したことで墜落する事故も発生しているのですが、今回はそれが原因ではありませんでした。
記事によると、離陸後に速度を上げた際に警告表示がでたといいます。具体的に何の警告表示だったのかは明らかにされていないものの、その他の機能は無事だったということでパイロットはなぜかそのまま飛行を継続しました。
Photo:Air Force Times
しかし50フィートあまり上昇したところ、左に傾きはじめパイロットは「左のアフターバーナーに異常がでているのではないか?」と当時思っていたと語っているそうです。その後、加速を抑えるため推力を抑えたところ傾きが戻りました。エンジンも特に問題はなくそのまま飛行を継続してしまいました。
その後機種を45度上昇したところ、再び警告表示が現れ同時に左にロールし始めたといいます。この時他のF-22は、事故機がほぼ背面飛行の状態になっていたそうです。この時点でパイロットは脱出を覚悟したものの高度もあったためなんとか操縦を取り戻し機体を安定させました。
しかし、まもなくコックピットでは機体にかかるGが過度に掛かっているという警告が表示。これは飛行後3回目の警告表示でようやくこの時点でパイロットは基地に戻るという遅すぎた決断を下しました。この時点で墜落を予想して機内搭載されている余分の燃料を放出し炎上を抑える対策をいました。
その後高度1万フィートを飛行中に再び制御不能な状態に陥り、左方向のバレルロール状態に入ったといいます。この時パイロットは操縦桿を右手に握り最大の力で操縦桿を右に振っていたもののそれでも左旋回が収まることはなく、これ以上の飛行は困難の判断し脱出。F-22はクルクルと回転しながら地上に落下したとのことです。
Photo:Air Force Times
ただ、この調査についてはなぜ事故が発生したのかメーカー側との企業側のやり取りなどがあったのですがそれは公開されておらず、整備士らがいったい何をしていたのかなども明らかにはされていないとのことです。
加えてこの事故を調査するための長期的な事故調査委員会を招集していなかったことも明らかになっています。ただ、F-22については運用上の安全性を考慮して通常の要件を免除したという内容も報告されています。
この事故についてはF-22という機密が高い戦闘機の事故であるため情報が公にされることは無かったのですが、米メディアが法律に乗っ取り情報を入手しその事故が1年以上経ってようやく明らかになりました。
簡単に事故を紹介していくと、まずF-22は離陸後まもなく発生したといいます。F-22といえばこれまでパイロットが腕試しで異常な低速で離陸したことで墜落する事故も発生しているのですが、今回はそれが原因ではありませんでした。
記事によると、離陸後に速度を上げた際に警告表示がでたといいます。具体的に何の警告表示だったのかは明らかにされていないものの、その他の機能は無事だったということでパイロットはなぜかそのまま飛行を継続しました。
Photo:Air Force Times
しかし50フィートあまり上昇したところ、左に傾きはじめパイロットは「左のアフターバーナーに異常がでているのではないか?」と当時思っていたと語っているそうです。その後、加速を抑えるため推力を抑えたところ傾きが戻りました。エンジンも特に問題はなくそのまま飛行を継続してしまいました。
その後機種を45度上昇したところ、再び警告表示が現れ同時に左にロールし始めたといいます。この時他のF-22は、事故機がほぼ背面飛行の状態になっていたそうです。この時点でパイロットは脱出を覚悟したものの高度もあったためなんとか操縦を取り戻し機体を安定させました。
しかし、まもなくコックピットでは機体にかかるGが過度に掛かっているという警告が表示。これは飛行後3回目の警告表示でようやくこの時点でパイロットは基地に戻るという遅すぎた決断を下しました。この時点で墜落を予想して機内搭載されている余分の燃料を放出し炎上を抑える対策をいました。
その後高度1万フィートを飛行中に再び制御不能な状態に陥り、左方向のバレルロール状態に入ったといいます。この時パイロットは操縦桿を右手に握り最大の力で操縦桿を右に振っていたもののそれでも左旋回が収まることはなく、これ以上の飛行は困難の判断し脱出。F-22はクルクルと回転しながら地上に落下したとのことです。
Photo:Air Force Times
事故原因は?
以上が事故の一連の流れになるのですが、パイロットについては飲酒などの問題は一切なく正常でした。その結果、F-22の事故原因については「機体洗浄に伴う、整備ミス」としておりそれが原因で「機体に伝わる制御入力に影響をあたえた」としています。ただ、この調査についてはなぜ事故が発生したのかメーカー側との企業側のやり取りなどがあったのですがそれは公開されておらず、整備士らがいったい何をしていたのかなども明らかにはされていないとのことです。
加えてこの事故を調査するための長期的な事故調査委員会を招集していなかったことも明らかになっています。ただ、F-22については運用上の安全性を考慮して通常の要件を免除したという内容も報告されています。