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海外メディアによると先日打ち上げられた有人のソユーズ宇宙ステーションに関して、国際宇宙ステーションにドッキングした後にエンジンの燃焼テストを行ったものの停止することができずに国際宇宙ステーションの姿勢が傾くというトラブルがあったと報じられています。

Space.comなどによると、事故があったのはアメリカ現地時間10月15日、先日3名の宇宙飛行士(操縦手、および映画監督と俳優を載せた3人)を載せたソユーズMS-18が国際宇宙ステーションにドッキングしたものの、その後実施されたソユーズのスラスターテストで不具合が発生し、国際宇宙ステーションの姿勢が再び傾く事故があったと報じています。

Errant Russian spacecraft thruster firing tilts space station by accident again | Space

同様の事故は3ヶ月前にもロシアのモジュールが原因で発生しており、今回も再びロシアが原因で事故が発生したということになります。

当時何をしていたのか簡単に紹介すると、NASAによるとソユーズMS-18のモーションコントロールシステムのテストを行うためスラスターの点火試験を実施していたといいます。しかし、エンジンの燃焼が終了できず想定以上に燃焼し続けたことで国際宇宙ステーションの姿勢を次第に崩し始めてしまったとのこと。

NASAによると一連のトラブルから30分以内には姿勢を取り戻したと発表しています。ただ国際宇宙ステーションは正しい姿勢よりも57度ほど傾いたとしています。現在なぜスラスターの噴射が長くなってしまったのか原因は分かっていないとのこと。

不祥事相次ぐロシア

先程も軽くお伝えしたように実は2021年7月29日にもロシアが送り込んだナウカモジュールが異常にスラスターを噴射したことで国際宇宙ステーションが540度も回転する事故が発生したばかりでした。



この事故については「ソフトウェアの問題だった」と発表しているのですが、今回も再び同様の事故を発生させたことについてはNASAおよびその関係機関では相当不信感が高まっていると考えられます。