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今月19日、北朝鮮が発射した弾道ミサイルに関して労働党創建76周年イベントで展示されていた新型の潜水艦発射弾道ミサイルである可能性が高いと韓国メディアは報じています。

連合ニュースによると、韓国政府は今月19日に発射した北朝鮮の弾道ミサイルに関して、短距離弾道ミサイルだったと発表しており、既存の潜水艦発射弾道ミサイルではなく、新型のものであった可能性が高いとしていています。

これは今月12日、北朝鮮の労働党創建76周年で開催した国防発展展覧会の映像の中に潜水艦弾道ミサイルの映像があり、そこには大型の北極星5、北極星1とは別に未確認の更に小さい北極星シリーズと考えられる新型の潜水艦発射弾道ミサイル映し出されていました。

▼左から北極星5 北極星1 右が今回発射したと考えられる弾道ミサイル
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この潜水艦弾道ミサイルは潜水艦に搭載された設けられた垂直発射管から射出するもので、ミサイル胴体には姿勢制御用の格子状のグリッドフィンが搭載されている以外も、水中発射したミサイルがエンジンを点火するまでエンジンを保護するカバーなどの構造が既存の北極星シリーズと同様と観測されています。

ただ、この謎の潜水艦弾道ミサイルについては直径が1m未満とされ北極星1(1.1m)や北極星5(1.8m)よりも小さくなっている点が注目されていました。

飛行特性は

今回は短距離弾道ミサイルだったこともあり日本では2回発射されたとしているものの米韓は1発だったと発表しています。これはより近くで観測できる米韓がより多くの情報を得ることができるため日本は何らかの物体を2つめと認識した可能性が高いと考えられます。

では今回発射した弾道ミサイルはどのようなものだったのか、記事によると潜水艦発射弾道ミサイルの形状がロシアが配備し韓国や北朝鮮もパクリのようなものを配備している『イスカンデル』とよく似ていることから、飛行特性、つまり着弾前に高度を上げ急降下するというような動作を行うのではないかとみられたものの、今回は観測されなかったとしています。

ただ、飛行高度は60kmと低空で飛翔距離も590kmだったとしていることから通常の弾道ミサイルとはちょっと違う飛行特性を見せています。また今回の発射については成功したものと考えられます。

これほど小型のの潜水艦発射弾道ミサイルを保有する理由については潜水艦により多くのミサイルを搭載することができ射程も短いことを考えると北朝鮮の近海から朝鮮半島の韓国およびアメリカ軍基地の攻撃を行う目的で開発されたと考えられます。

参考