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今月21日韓国の全羅南道高興の羅老宇宙センターから打ち上げられた国産ロケット『ヌリ』初号機に関して、ダミーペイロードを衛星軌道にのせることができず、打ち上げは事実上失敗したと報じられています。

韓国メディア連合ニュースなどによると、文大統領が出席するなか打ち上げられた国産ロケット『ヌリ』に関して切り離されたダミーペイロードとなる人工衛星の模型が正しい軌道に投入できなかったと発表され、打ち上げは失敗しました。原因については現時点では明らかになっていません。

ヌリは21日午後5時過ぎに発射され一段目、二段目、三段目と切り離しエンジンを動作したそうです。ただ、なんらかの理由でダミー衛星を軌道に乗せることができなかったと発表しています。記事ではダミー衛星の分離まえまでは正常に進行したとしてることから、三段目とダミー衛星の切り離しに失敗したものと考えられます。

通常ロケットの打ち上げについては人工衛星を予定された軌道に投入できて初めて成功であり、発射には成功し、『部分的成功』などという表現が用いられることもあるのですが、残念ながら失敗の分類がされます。

韓国国産ロケットヌリ

▼KSLV-II(ヌリ) 右側
ヌリロケット_1

『누리(ヌリ)』というのは韓国語の古い表現で世界を意味する言葉であり2018年9月に命名されました。2010年より10年以上も開発を続けられたもので第一段目に液体酸素とケロシンを燃焼する75トン級エンジンを4基搭載。2段目に1基搭載。3段には小型の7トン級エンジンを1基備えています。3段のエンジンともすべて液体燃料を燃焼します。

75トン級エンジン

韓国メディアはこのロケットに関して『独自技術で開発した』と表現してるものの、最も開発が困難なエンジンについては旧ソ連製、正しくはウクライナから技術を入手して韓国が開発したエンジンを拡張させたものになります。つまり純粋にゼロから開発したというものではなく、独自技術を織り交ぜ開発したロケットということになります。

ヌリについては来年の5月にも打ち上げが予定されています。韓国ではこのようなロケット開発が大きく遅れていることについては国内でのロケット開発がアメリカから規制されていたことに理由があります。最近、韓国が弾道ミサイルなどを発射できているのはこの規制が撤廃されたためです。

今回の打ち上げについてはほぼ成功という見方もすることができ今後韓国の宇宙開発がどのように進むのかは注目したいところです。
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