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先日打ち上げに失敗した韓国の国産ロケット『ヌリ』。このロケットは韓国の独自技術で開発したなどと説明していたものの、この開発に携わった生き証人が、「ロシアのエンジニアが落としたり捨てた資料を分析して作った」などと公にするという理解し難いことを行っていることが明らかになりました。

韓国の複数メディアによると、韓国航空宇宙研究院のコ・ジョンファン韓国型発射体開発事業本部長らは今回打ち上げたヌリロケットに関して、国内でゼロからロケットを開発するのではなく、海外からロケット技術を盗み転用したうえでロケットを開発していた記載されました。

まずコ本部長については、アメリカのテキサスA&M大学で衛星研究によって博士号を取得。2000年以降は韓国航空宇宙研究院に所属していたといいます。一方でアメリカで活動していた時期についてコ氏は「米国では外国人にはロケットのようなデリケートな研究は任せなかった」と話しており、既にこの時点で外国から技術を習得しようとしていたことが分かります。

最新の技術を学ぶというのはどの分野でも普通に行われているのですが、その後の行動がどうもおかしいことになっています。

過去のコ氏の行動や発言からは、アメリカや日本など西側は韓国側の動く警戒し技術が盗まれる可能性があるとして韓国側とは協力はしないという態度で接していたといいます。これは過去にコ氏が「技術を渡す気がなかった」などと口にしていたことから事実と考えられます。

そして、韓国ではロシアと協力しナロロケットを国内から打ち上げることになりました。そして、このナロロケットを国内で開発を行った結果、コ氏らはロシアのエンジニアが『落としていった』紙を広い翻訳、また捨てられた燃料などを分析したといいます。

ちなみにあくまで『落としたり捨てた』ものだとしており、彼らが意図的に盗んだものではないという表現があえて用いられていることには注意が必要です。

ただ、別のメディアでは「放置した油まで分析した」という表現が用いられており、事実上許可なしで勝手に分析したということが伺えます。つまり過去のナロ号共同開発についてはロシアから技術を得ようと国主導して行ったということでほぼ間違いないと考えられます。

参考