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最近アロマ系の材料は安価なものが雑貨屋などで多く販売されていますが、一方でアメリカでは大手ウォールマートで販売されていたアロマスプレーから発症した場合の致死率がなんと50%という類鼻疽菌(るいびそ)入っていた商品が販売されていたと報じられています。

アメリカ疾病予防管理センター『CDC』によると、2021年3月から7月にかけジョージア州、カンザス州、ミネソタ州、およびテキサス州で4人の類鼻疽に関連する症例を確認、うち2人が死亡を確認したと発表しています。

2021 Multistate outbreak of melioidosis | Melioidosis | CDC

この4人は類鼻疽菌が発生している東南アジアなどの海外への渡航歴はなく、何らかのモノから共通感染源があると判断。類鼻疽菌は東南アジアで頻繁に見られることから輸入製品を中心に調査を進めました。
結果、ジョージア州の患者宅から欧州されたアロマスプレーから類鼻疽菌が発見され、被害者の類鼻疽菌と遺伝子が共通していることが分かり、感染源はアロマスプレーにあることが分かりました。

CDCは自宅の土壌、飲料水、様々な消耗品を調査していました。現在残り3人についてもこのアロマスプレーを使っていた可能性があるとして調査を進めているとします。

押収されたアロマスプレーについてCDCによると、問題の商品はインド製の「Better Homes & Gardens Lavender & Chamomile Essential Oil Infused Aromatherapy Room Spray with Gemstones」という名称で、2021年2月から事件が発覚する10月21日までウォルマートの55店舗やウェブサイトで販売されていました。ウォルマートはCDCの報告を受けて、10月22日に5つの商品、合計4000本近くをリコールしています。

原因については不明ですが、成分というよりもアロマスプレーの水が汚染されており、使用者が感染したものと考えられます。

致死率が約50%の類鼻疽菌

多くの方が類鼻疽菌なる菌の名前は初めて聞いたと思われるのですが、調べてみたところ感染し発症した場合の致死率が極めて高く世界で年間165,000人が感染し、死亡者数は89,000人となっており、実に50%以上が死亡しています。

類鼻疽菌は汚染された土壌、もしくは水に直接接触し皮膚損傷部から感染する経路(経皮感染)、もしくは汚染水の経口感染、または汚染土壌の粉塵や水しぶきを吸入することによる経気道感染するという厄介なもので、東南アジア、南アジア、中国、オーストラリア北部で多く発生してます。

感染した場合については潜伏期間は1-21日。発熱、咳嗽、喀痰、悪寒、呼吸困難で初診時に半数以上の症例で菌血症を伴っており、敗血症性ショックをきたすことも多いとのこと。また菌血症に伴い全身の諸臓器に膿瘍を形成し、その中でも脾臓、腎臓、前立腺、肝臓内の頻度が高いとしています。

参考:類鼻疽(Melioidosis)日本感染症学会
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