ドミトリー・ロゴージン氏

ロシアの宇宙機関にあたるロスコスモスのトップ、ドミトリー・ロゴージン氏は自国の宇宙飛行士をアメリカのクルードラゴン宇宙船で国際宇宙ステーションまで飛行させることを進める計画をしていると報じられています。

詳細は不明なのですが、ロスコスモスのドミトリー・ロゴージン氏が最近記者会見を行い、その場で「私達の認識としては、スペースXは既に十分な打ち上げ経験を積んでおり、我々(つまりロシア人)の宇宙飛行士を搭乗させることができる」と話したとのことです。

また「このロシアの宇宙飛行士や、ロシアの宇宙船で宇宙ステーションに向かうアメリカの宇宙飛行士など、クルー・ドラゴンに搭乗する可能性のある候補者について議論する立場になると思います」と話しています。

仮にロシア人宇宙飛行士がクルードラゴンに搭乗するとなると時期はいつになるのか。SpaceNewsによると、速くても2022年後半としており、クルードラゴンとしては5回目の打ち上げになるととのこと。

ロシアの意図

気になるのは、ロシアがなぜアメリカの民間宇宙船で国際宇宙ステーションに向かうとしているのかです。それには明確な意図があります。これについては、あくまで想像に過ぎないのですが、ロシア政府は2021年に20年間にわたって継続してきた国際宇宙ステーションの協力を放棄する計画を発表しました。これは国際宇宙ステーションの引退に伴いモジュールを分離してい独自で運用するいう、必ず訪れる国際宇宙ステーションの未来の話をしたというものです。

そこで、老朽化したISSに最後まで搭乗できるという可能性を確保するという目的があるのではないかとしています。いずれにしても理由は不明ですが、ロシア単独では宇宙ステーションなどの維持が難し可能性があり、アメリカとのパイプを今のうちに持っておきたいという意図がある可能性があります。

ロシアは最近、スペースXのイーロン・マスク氏に接触するなどアメリカ側との接触を図るというよくわからない行動にでており、その背景にはロシアの宇宙政策に関してロケットの開発の混乱、新しい有人宇宙船開発の問題など、中国の台頭がある中でかなり厳しい状況に追い込まれている可能性も考えられます。

ドミトリー・ロゴージン氏に関しては過去に例えば人類に対して驚異となる小惑星の衝突を回避するために「地球への飛来物を粉砕するほどの破壊力を持たなければならない」と主張し、2009年には「米ロが協力してミサイル防衛システムを連結するべきだ」などと協力関係を模索するような発言もしています。

参考
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