旅客機のシリモチ

世界最大の小口貨物輸送会社であるUPS。国際輸送として航空機も運用しているのですが、先日UPSの機体が突然機首を上げ機体後部を地面に衝突させる事故があったと報じられています。

AIR Liveによると、事故があったのは2021年10月27日、ドバイ国際空港から韓国の仁川空港に着陸し駐機中に発生しました。なぜ機首が持ち上がってしまったのか?実は当時行われていた修理に理由があったとしています。

INCIDENT UPS Boeing 747 tipped onto its tail at Seoul-Incheon Airport - AIRLIVE

記事によると、着陸したあとに同機の主脚に問題があり、機首部分を持ち上げて修理をしていたそうです。しかし、持ち上げた角度がきつ過ぎたのか機首はそのまま持ち上がってしまい、バランスを崩し機体後部が地面に接触指定しまったとのこと。

その後の調査で機体から油圧系統からオイル漏れが発生していることが明らかになったとのこと。当時機体には荷物などは詰められておらずカラの状態でした。それでも機首を持ち上げただけで機体後部に重心が行っていしまうというのは驚きですね。

こちらがその時の画像になります。かなり珍しい事故になるのですが、実は今年アメリカでアメフト選手らを機体に搭乗させたところ機体後部に重心が行ってしまい同じように尻もちをつく事故があったという報道を見かけたことがあり、旅客機の重心は実はかなり後ろよりになっていることが伺える事故になりました。