
新型コロナウイルスに感染したあとに注意力が散漫になったり記憶できなくなるという後遺症がでる場合があるとされていますが、これに関して海外の研究では、患者の脳機能は正常であり感染に伴う免疫異常等が引き起こす体調不良、つまり倦怠感がそれを感じさせている可能性があると発表されています。
新型コロナに感染後、12週間以上も続くという脳の機能異常。これは脳が霧の中にいるような状態や記憶できないという問題、そして倦怠感や疲労感も合わせてでてくると言われています。これについて現在何が原因でそれを引き起こしているのかは原因はわかっていません。
Long-COVID Symptoms May Be Caused by Fatigue, Not Regional Brain Dysfunction - Neuroscience News
一方で、31人を用いた研究によると、まず認知障害レベルを調査した結果、テストの平均としてグループ結果は特に目立った記憶障害などの数値は示さなかったといいます。ただ、軽度の異常がみられる患者がいたとしており、主に視覚記憶に関するものだったとのこと。
被験者については神経心理学的検査と脳の18F-FDGPETというCTイメージングを実施。これは認知機能の障害に関連する脳内のグルコース代謝を可視化することができ、通常の人と患者の代謝の違いをみることで差を見ようという方法になるらしいのですが、各患者では健康な人と明らかな差は見られなかったとしています。
ではなぜ、患者は「脳がおかしい」と申告しているのでしょうか。少くとも脳機能そのものに異常は無いということは、この後遺症に苦しんでいる方からすると嬉しい結果になるのですが、研究者らはこの結果をどう判断しているのか。
ヒントとしてはそのような強く「脳がおかしい」と申告している患者は、共通して倦怠感を訴えており、新型コロナウイルスに感染したことによる免疫過程や慢性疲労症候群に関連している疑いがあるとのことです。
研究者は「(新型コロナ感染後の後遺症について)脳の局所機能障害ではなく、倦怠感が原因である可能性があることを示唆しています」と結論付けています。
ちなみに今回調査が行われた患者についてはマルチタスク能力の障害(31/31)、単語発見の困難(27/31)、および倦怠感(24/31)を自己申告しており、31人の患者のうち12人は、以前のレベルの独立・雇用に戻ることができていないとしています。
Long-COVID Symptoms May Be Caused by Fatigue, Not Regional Brain Dysfunction - Neuroscience News
一方で、31人を用いた研究によると、まず認知障害レベルを調査した結果、テストの平均としてグループ結果は特に目立った記憶障害などの数値は示さなかったといいます。ただ、軽度の異常がみられる患者がいたとしており、主に視覚記憶に関するものだったとのこと。
被験者については神経心理学的検査と脳の18F-FDGPETというCTイメージングを実施。これは認知機能の障害に関連する脳内のグルコース代謝を可視化することができ、通常の人と患者の代謝の違いをみることで差を見ようという方法になるらしいのですが、各患者では健康な人と明らかな差は見られなかったとしています。
ではなぜ、患者は「脳がおかしい」と申告しているのでしょうか。少くとも脳機能そのものに異常は無いということは、この後遺症に苦しんでいる方からすると嬉しい結果になるのですが、研究者らはこの結果をどう判断しているのか。
ヒントとしてはそのような強く「脳がおかしい」と申告している患者は、共通して倦怠感を訴えており、新型コロナウイルスに感染したことによる免疫過程や慢性疲労症候群に関連している疑いがあるとのことです。
研究者は「(新型コロナ感染後の後遺症について)脳の局所機能障害ではなく、倦怠感が原因である可能性があることを示唆しています」と結論付けています。
ちなみに今回調査が行われた患者についてはマルチタスク能力の障害(31/31)、単語発見の困難(27/31)、および倦怠感(24/31)を自己申告しており、31人の患者のうち12人は、以前のレベルの独立・雇用に戻ることができていないとしています。
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