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新型コロナウイルスに対して、アジアの中でかなり低い割合を推移していた韓国。その対策はかなり優秀だったのですが、ここに来て新規感染者数が爆増するいう事態が続いています。これに関して高い接種率と反比例するような事態に陥っている件について水ワクチンなどとも揶揄されているヤンセンやアストラゼネカワクチン接種者のブレイクスルー感染が多く報じられています。

ブレイクスルー感染とは要は新型コロナウイルスのワクチンを2回打ったもののそれを貫通するように感染してしまう場合に使われる言葉です。当然ワクチンを打つことで重症化のリスクが抑えらるなど高い効果はあるのですが、一方でワクチンごとにブレイクスルー感染率が異なるという事態が韓国で発生していると報じられています。

最大で7倍の以上の差

韓国メディア朝鮮日報によると、野党となる国民の力の国会議員が防疫当局から受け取った資料として30~40代のブレイクスルー感染率に関して、接種完了者10万人当たりの感染者数はヤンセンワクチンが178.5人アストラゼネカ 131.5人AZとファイザーの交互接種 25.7人ファイザー 23.6人モデルナ 21.0人の順だったとしています。

なぜヤンセンとアストラゼネカで桁違いに多いのか。これに関して当局はヤンセンは「予備役・民間防衛隊員らが多く接種しており社会活動が盛んなためだ」と説明しているのですが、明らかにファイザーやモデルナに比べて多いことは明らかあり、ヤンセンとアストラゼネカについてはワクチンの効果が薄いためだと指摘されています。

ヤンセンは水ワクチンという指摘も

米製薬企業ジョンソンエンドジョンソン(J&J)の製薬部門の系列社ヤンセンが開発した新型コロナウイルスのワクチン関して韓国内ではこのようなブレイクスルー感染が多発したことで、「ヤンセンワクチンは水ワクチンだ」などと指摘する声がでるなどその効き目がかなり弱いとする意見が目立っているといいます。(参考)

韓国ではヤンセンワクチンを今年6月から始めており、既に147万人あまりが接種しているとのことです。一方で予防効果は米軍人の62万人の追跡調査として今年3月時点で88%と発表されたものの、8月にはたった3%にまで低下していたといい、このワクチンは時間が経てば立つほど無防備になる可能性が伺えます。

日本では主にファイザー、集団接種ではモデルナとなっており、ヤンセンやアストラゼネカについてはかなり珍しいのではないかと考えられます。一方でこの2つのワクチンであってもある程度予防効果はでているとも考えられるのですが、新規感染が過去最高水準ということは、ワクチンが云々以前に別の理由、つまり社会生活など根本的な理由にあるのではないかと考えられます。

参考