マンチニール

きれいな花をつける植物の中には極めて強い毒を有するものがあります。例えばトリカブトは有名ですが、アジサイやスイセン、彼岸花にも毒があります。ではこのような植物の中でヤバイ系の木はどのようなものがあるのでしょうか。それが今回紹介する死の木などの二つ名があるマンチニールです。

なぜそこまで極端な毒を持つのか。植物も動物も相手を楽に死に追いやる猛毒をもつ個体がいますが、今回は見た目は全く無害そうなマンチニールです。どのくらいヤバイ毒をもっているのか?例えば雨宿りのためその木のしたで休もうものなら、葉っぱを伝って落ちてきた雨で皮膚にひどい火傷のような傷を負うというレベルのヤバさだといいます。

マンチニールは日本でには自生していないと考えられるのですが、タイトルでも紹介したようにその危険さはギネスブックの載るほどのもので地球上でもっとも危険な木(あくまで人間にとってですが)に認定されています。

北アメリカ南部から南アメリカ北部を原産としているもので、学名はスペイン語で小林檎『こりんご』というなんとも可愛らしい名前がついています。これは小さいリンゴのような実をつけるためなのですが、この小さいキンカン程度のサイズの実だけで大人20人くらいは死におやるほどの毒性があるとのこと。

そのため現在は「manzanilla de la muerte(死の小林檎)」などと呼ばれており、極めて危険な有毒木となっています。

マンチニール_1
問題はこの木が生えている地域にはトラップのようにそこにあることです。そのためアメリカなどでは「WARNING」などと地雷があるかのように赤い看板が置かれ、ものものしい警告文が記載されるほどの扱いを受けています。当然その木には赤いペンキで目印がされています。

マンチニール_2
まさに地雷です。

ではなぜ人類は明日にでも自らを絶滅させるほどの力を持っているかかわらず、この木をぶった切らないのか。理由はいくつかあるそうなのですが、優れた防風林と海岸の侵食防止からこの木がかなり貴重なものになっているといいます。とは言ってもその程度になるのですが、そんな感じで使わえているといいます。

ではこの木、どのような毒性があるのかについては、まず木全体が毒です。樹皮も木も、果実も根もすべてに毒が回っています。例えば樹皮や葉などから白い樹液がでるらしいのですが、これがyoutuber的なノリで触った場合、重度のヤケドのような水ぶくれができるとのこと。成分はホルボールなどの刺激物が含まれているらしく、このホルボールが水溶性であることから、さきほども紹介したように雨宿りをしようものならその下にいる人間の皮膚に重爆撃を当たるほどの被害を出します。

そして実。こちらもyoutuber的なノリで食べると葬儀場にGOTOすることになります。Wikipediaによると真実分からないものの、果実を食べると最初は甘く感じるもののその後胡椒のような味に感じ、次第に喉が痛みだし、引き裂かれるような痛みにかわり、次は締め付けるような痛みに変わるとのこと。そして喉が腫れ上がり激痛で口に食べ物が入れられないなど問題が生じます。

もちろんこれは喉だけの症状であり、体内に取り込まれると致命的な毒性を示すといい、出血、ショック、バクテリアによる重複感染を伴う胃腸炎を引き起こすなどとされています。

ただ、この木に関する人間の被害は極めてまれであり、近年この木が原因で人が死ぬという例は報告されていません。



かなりヤバイ木になるのですが、「日本には無いから安心」というわけではありません。実は日本にもかなりヤバイ系の木があり、それはキョウチクトウ(夾竹桃)です。千葉市や広島市など市や町が木や花として指定しているのですがその毒性は植えてある地面にも毒がおよび、木を焼くとその煙が毒になるというヤバイ木です。
キョウチクトウは高速道路の脇に植えられていることがあるそうです。
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