スピンローンチ_2

現在宇宙にモノを送るには巨大なロケットが必要になります。当然非効率的な方法なるのですが、現状これ以外のものは存在しません。要は一昔前の蒸気機関車的な感じになってしまうのですが、ではもっとスマートに宇宙に送る方法は無いのか。その問題、スピンローンチがアメリカのスタートアップ企業で米軍と契約しているという『SpinLaunch』が解決します。

冒頭紹介したように宇宙にモノを送るには現在液体水素や酸素といった液体燃料、場合よっては個体燃料などを合わせて打ち上げる必要があります。当然爆発のリスクや再利用が難しいエンジンなど、たった数分の燃焼に何十億円という額がかかる費用対効果が怪しい分野といっても過言ではありません。

そこでもっと手軽に安価で宇宙にモノを送り込めないのか。
みなさん子供の頃にハンマー投げのよな遊びをしたことはないでしょうか。クルクルと中心から離れたところで回転させるとその先端はものすごい速度になります。これがスピンローンチの案です。機械的に発射体を猛烈な速度で回転させ放り投げるという案になります。

当初スピンローンチは植物のゼンマイのような内部構造でぐるぐると本体を動かし宇宙に飛ばすという案で開発が進められたものの、現在はハンマー投げのような案に設計を変更しています。



スピンローンチはなんとその発射体と発射する本体を既に開発してます。現在開発しているプロトタイプは今後開発を目指す装置の1/3という大きさにに収まっています。実際に開発されるものは高さ50mほどになるとしています。内部は無駄な空気抵抗を抑えるため真空になっており、音速の極超音速まで加速、宇宙空間に達した後はエンジンを燃焼し軌道にモノを投入します。ちなみにエンジンが動作するのは高度60km程度としており、高度100kmの宇宙空間には達していません。

スピンローンチは「実物サイズではたった20%のパワーで高度数キロまで打ち上げることできる」と主張しているとのこと。

同社は2019年に米軍と契約して開発を続けています。ロケットとは異なり発射体を素早く打ち上げることができるものの、内部で猛烈な重力が発生するたそれに対応する人工衛星を開発しなければならないなど大きすぎるデメリットが生じます。ただ水や食料などはこれで打ち上げ行え、例えば地球軌道上への補給はこのような単純な装置がとても向いてる可能性があります。

ただ、これが宇宙や月といった場面ではかなり有効に働く可能性があり、捨てるのはもったいない技術になっていると考えられ、今後より標高の高い山の上に設置するなどの方法で効率的に打ち上げる方法がとられるいかもしれません。

ちなみに米軍が絡んでいるということで、場合によってはこの兵器を傾けて使うことで砲弾やミサイルを打ち出せるような使い方を考えている可能性もあります。
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