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新型コロナウイルスに関して、国や地域によって重症化や死亡率が明らかに異なっていたり、感染者率なども大きく異るケースもあるのですが、海外の研究によるとどうやらDNAに何らかの理由がある可能性が高いという研究結果が発表されました。

爆発的な感染拡大を引き起こしたヨーロッパ地域。一方で日本ではそれほど深刻な自体にはなっておらずその理由について生活スタイルや習慣もかなりの影響があるのですが、それ意外にも何らかの原因で感染しにくくかったり重症化しにくいのではないか?というのはこれまでも多く言われてきました。

Scientists Identify Gene Linked to Significantly Higher Risk of Severe COVID-19

この謎の原因に関して最近発表された論文でによると、イギリスの集中治療室に入院した患者の大規模な調査を行った結果、第一波ではアジア人や黒人、それ意外の民族グループの患者数が多く白人は少なかったと言います。

次の第二波では黒人やその他の民族グループの数は少なかったものの、なぜか東南アジア系の患者が多かったそうです。この東南アジア系の患者は白人やそれ意外の民族に比べて死亡リスクが高かったとしています。

日本と比べ様々な人種が同じコミニュティで暮らしている外国ではこのような事態が発生していたということになるのですが、なぜこのようなことが発生するのか。この研究では『LZTFL1』と『SLC6A20』という特定の遺伝子がリスクを左右していると説明しています。

オックスフォード大学では特に問題なのはLZTFL1だとしており、この遺伝子を持っているのは南アジア系の人では実に60パーセント、白人の人は15パーセントで、アフリカ系の人はわずか2パーセントだったとのこと。

LZTFL1が一体なんなのかという点については、気道と肺の内側を覆う細胞の層で非常に活性があるというもので、呼吸上皮と呼ばれるこの細胞の層で通常あは酸素が血液に吸収される肺に到達する前に空気を温めてきれいにするとのこと。

これは人間であれば誰でも同じ機能があるのですがLZTFL1は変異体らしく、新型コロナウイルスがこの細胞に侵入すると、通常の遺伝子よりも多くのコピーを作ってしまい、重症化リスクや治癒力が他の人よりも低下。結果より深刻な状態になるとしています。

つまり、LZTFL1については東南アジア系で重症化リスクが高いものだったのですが、他の変異ウイルスでは別の人種や民族に強い感染力や重症化をもたらす可能性があるということになります。
地域や民族で感染率などが大きく異る理由は社会経済活動、それ意外にもマスクをするのかしないのかなど衛生意識の違いにも相当な影響があるのですが、遺伝子より左右されてしまうことがあるという結果になりました。
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