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太陽の数倍以上重い天体がその一生を終える過程で誕生するのがブラックホールです。これは内部で重力が無限大、ゲームでいうような『バグ』がリアルで発生しているような点になるので、この奇妙な天体ブラックホールはこの宇宙の中にどのくらいの数があるのでしょうか。

極めて広大な空間が広がる宇宙。私達銀河系の中にもブラックホールは存在しており、その中心部にはいて座A*(いてざエースター)という超大質量ブラックホールが存在しています。その質量はどのくらいなのか、これは太陽360~420万倍程度の質量、天体の直径つまり計算可能な領域が直径4400万kmというとてつもない巨大なブラックホールです。

そんな大質量星ブラックホール以外にも普通にブラックホールが存在しており、私達太陽系に最も近いものとしては1000光年ほど先にある連星系HR6819がブラックホールではないかとされているのですがよく分かっていません。

宇宙のブラックホール、そして数

ブラックホールについては天文関係ではよく取り扱われるのですが、実はこれまで人類が発見できているのは100~200個です。想像以上に少ないのですが、ではこの全宇宙にどのくらいの数のブラックホールが存在してるのでしょうか。
答えはよくわかっていません。

それでは推定としてはどうなのか。これもよく分かっていません。ちなみにJAXAは「(人類が望遠鏡などで)観測できる範囲内に1000億個以上ある」としているものの、これは現在は誤りと考えられます。

先程も紹介したように銀河にはその中心にブラックホールが潜んでいます。現在銀河の数は少なく見積もっても2兆個以上あるとされており、超大質量ブラックホールの数だけで数千個から1兆個前後あるということになります。

当然その銀河の中には普通サイズのブラックホールが存在しています。そのためNASAやハーバード大学など研究機関によると、観測可能な宇宙の中には100兆個前後あるのではないかと見積もられています。

参考