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HIVといえば不治の病のようなイメージがあるのですが、最近幹細胞移植など治療を受けずに完治するという、確認されているだけで人類で2人目のユニーク事例があったと報じられています。

海外メディアによると、アルゼンチン在住のとあるHIVに感染した女性が、幹細胞移植など治療を受けずに少なくとも現代機器で検出可能な数値を下回る数値を出し、ほぼ完全に治癒するという極めてマレな事例があったと報じられています。

この女性については2013年にHIV-1と診断。2021年まで8年間追跡調査を行い、合計10回HIVウイルスの調査を受けており、少なくともウイルスに感染していたことは間違いないとしてます。しかし、どのようなわけかHIVウイルスが体内の免疫により駆逐され、そこらの風邪のように治癒したとのこと。

このHIV-1に関しては幹細胞移植を行った場合に体内からウイスルが消える事例がマレながら報告さえているものの、この女性はそれを行っていませんでした。このような事例は1995年にも1例報告されており、今回2例目が報告されたことで、何らかの理由でウイルスと対応できる自然な療法がある可能性が示唆されました。
このことを受けて研究者はどのような方法で治癒したのか研究を進めているとしています。

この女性についてはHIV-1と診断された2013年以降に抗レトロウイルス薬(ART)という薬を1ポンドだけ服用していました。服用した期間、女性は妊娠していました。出産後はその服用をやめたものの、その後、何故かウイルスの活性化が見られず死滅したといいます。

研究者によると「これはHIV治療研究の世界における大きな飛躍だ」「分かっていないだけで実はおなじような人は他にいるのではないか?」期待感を示しています。