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同じ人間でもその好みが全く違う男と女。それは服装もそうであり、幼い頃より男の子用と女の子用の衣装が別に用意されています。では仮に男の子が女の子が好むような衣装を身に着けた場合、いったいどのような行動にでるのでしょうか。

アメリカのブリガム・ヤング大学のサラ・コイント氏ら研究チームは子供が身につける衣装に関してその衣装による社会的行動や忍耐力などの行動に関する研究がほとんど行われていないということで、世界的に見て非常に珍し、子供の衣装特に、男女が異なる好みの衣装を見に付けた場合の反応を調査しました。

Pre-school aged boys are more likely to help others when wearing a “girly” costume compared to a superhero one

この研究は223人のアメリカ人の子供3~5歳を対象に行いました。研究は先程も紹介したように例えば男の子に女の子が好みそうなドレスやキラキラの衣装を身につける、女の子に男の子が好むヒーローが着そうな衣装を身につけるなどした場合どのような行動をとるのかという研究です。

お子さんがいる家庭では結果がわかりそうなのですが、いったいどのような行動をみせるのか。
この研究では女の子に男の子の衣装を着せた場合はほぼ行動に変化はなかったそうです。一方で男の子にドレスやキラキラした衣装を着せた場合、明らかに行動が異なっていました。なんと女の子が好む衣装を着た男の子の多くが、女の子っぽい行動をとるようになったといいます。

例えば女の子が好む衣装を着せた場合男の子は用意したおもちゃも男の子が好むおもちゃも好んで選ぶようなことはせず、どちらかというと男の子と女の子の双方が手に取るようなおもちゃを好んで手にとっていたといいます。


それだけではなく、女の子が好む衣装を見に付けた男の子は落ちているモノを拾うなど、ヒーロー物の衣装を身に着けた子供よりもその傾向があきらかに高かったとしています。

私達大人と違って子供の行動は正直であり、好き嫌いが極端に出ます。つまり、何らかの理由でその衣装で取るべき行動を理解しており、自分の行動すらも無意識にそれに合わせているということになります。

ちなみに私が過去に行った野生動物の調査ではオス・メスで積極性などの行動は明らかに異なっており、例えばオスはメスよりも積極的かつ大胆で、メスは慎重で警戒心が強いというのは間違いありません。
つまり衣装でそのような行動にも変化が出るというのであれば、子どもたちが普段見聞きしているものの中に「男女はそう振る舞わなければならない」という別の潜在意識が刷り込まれているということになりそうです。

なぜ女の子の行動に目立った変化がなかったのかは不明なのですが、男性のように一定のラインを超えた大胆な行動はしてはいけないという進化の過程で獲得した潜在意識が影響している可能性があります。男性が男性のような衣装を身につけるのはそもそも男性がそのような衣装を好むという理由ではなく、潜在的にそのような生き物であり、衣装次第で女性のように行動のラインを下げて慎重に振る舞うこともできるという柔軟性があるという可能性があります。