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新型コロナウイルスの新規感染数が過去最大規模になっている韓国。一方で、感染者数の増加と重傷者による病床圧迫が予想されており、今後ワクチン接種や病床移動拒否者についてその治療費を自己負担とする案がでていると報じられています。

金国務総理は今月26日ソウル公館で開催された記者団との懇親会で、ワクチン未摂取らの治療費自己負担に関して、「(ワクチンを拒否している)自らの選択に対する責任をとる必要性に関して考えている」と述べました。

これは自らの判断でワクチン摂取を拒否している人に対して一種のペナルティーを設けるというもので、この法案に関してはあくまで考えている段階であり適用されるかは未定です。

また重傷者がある程度、症状が収まった場合、一般病棟に移されるものの一部の患者がこれを拒否しているという状況があるといい、そのような選択をする場合は重傷者を収容する病棟分の治療費を自己負担を求めることも考えているとのこと。

新型コロナウイルスに関してその治療費などは日本を含め韓国も国がほぼ全額負担しています。ただ、ワクチン接種者と未摂取者で重症化率が違っていたり、そもそも感染率が異なることが既に分かっています。

そのため自らの意思でワクチンを摂取していないということは感染者数が増えれば医療機関を圧迫し、社会生活を制限しなければならないことになり、経済的な負担はすべて社会全体に回されることになります。当然不公平感がでることは間違いないのですが、そもそも打つ打たないは自己判断で行えるもので、強制ではありません。それにも関わらず医療費などの負担を強いられるのかという整合性は問題になる可能性があります。