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1日たった3分。ただ赤い光を目に入れるだけで視力が回復する…?この研究はユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)により発表された論文で明らかになったもので、極めて安価なデバイスを作ることで人類の特に40代以降でみられる視力低下を防げる可能性があると期待されています。

この研究は2020年に発表された論文で、「赤色の光を1日3分間見る」という方法で加齢に伴って衰えた視力を回復できるという研究です。具体的には午前8時から9時に限定して波長にして670ナノメートルの赤い光を3分間目に入れた場合、被験者20人のうち17%で視力が改善。一週間行ったところ、20%で視力改善が報告されたというものです。

Declining Eyesight Could Be Given a Boost by Short Morning Doses of Seeing Red

なぜ赤い光が目に良いのか。簡単に説明すると「波長が650〜900ナノメートルの範囲にある光は、目のミトコンドリアの性能を改善させエネルギー生産量を増加する」「赤色の光を特に午前中に見ることで、視力低下を改善することができる」
としています。なぜ午前なのかについては「ハエを対象にした研究では、ミトコンドリアの活動パターンは1日中変化しており午前と午後では反応が異なっている。つまり人間の網膜でも朝に見たほうがよい」ということで研究を進め、同様の結果が得られたとしています。

▼光で視力を回復するデバイスの例。ライトは市販のものでLED部分を変更したものだと考えられる。
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人間の目については40代を超え始めると細胞の老化が始まるといい、その原因はミトコンドリアが必要とするエネルギーにも理由があるとしています。そこで赤色の光でエネルギーを与えることで、スマホのバッテリーが生き返るように視力も改善する場合があるそうです。

そして仮にこのような装置を人工的に作るとすると、既に開発されている670ナノメートルの光を発する40mW/cm2の小さいライトでよいとしてます。これは自然の朝焼けのような赤い光に比べるとエネルギー量は少ないものの、いつでもどこでも使え極めて安価に作れるもので将来的にこのようなデバイスを利用可能になるだろうと説明しています。
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