ニュートロン_1

アメリカの民間企業、ロケットラボは現在エレクトロンロケットを運用しているのですが、次期ロケット『ニュートロン』に関して、衛星を包むフェアリングからロケット本体に至るまですべて回収し再利用できるロケットに関して詳細を発表しました。

最近のロケット分野の主流はその一部でも回収し再使用することです。そのためロケットの打ち上げコストが大幅に抑えることができます。その回収・再使用を唯一行っている企業はスペースXのファルコン9・ヘビーシリーズです。

そしてそのため宇宙分野で商業打ち上げを行う場合、回収・再使用できなと打ち上げコストでは全く対抗できません。特に日本のH3ロケットなどは再使用前のファルコン9がライバル機と想定しており、どうなているのか知りませんが、少なくとも再使用型ファルコン9よりも倍は打ち上げコストは高くなっていると考えられます。

さて、じゃぶじゃぶに税金が投入され明日の仕事と将来の仕事に困ることはない日本のH3と、税金が投入されない民間企業を比べるのは問題があるのですが、ではその企業の一つロケットラボが開発を行っている『ニュートロン』はいったいどのようなロケットになっているのでしょうか。



このニュートロン最大の特徴は見えているロケット全体が第一段ロケット、花びらのように開く内部に人工衛星を搭載した第二段ロケットを搭載。このロケット全体の第一弾はすべて回収し再利用することができるという世界的に見てもかなりレアなものになっています。

本来、ロケットは一段目と二段目(プラス3段目)が合体しており、衛星は2段目(もしくは3段目)に搭載され、高度100km程度でフェアリングをとう衛星を包むからを投棄します。スペースXでは最近このフェアリングを回収していますが、船を出して海に落ちる前に回収しなければならないという極めて難しい問題が発生します。

そこでニュートロンはフェアリングを花びらのように開き内部に収めた第2段目を発射するという運用方法に変更。これによりフェアリングの回収からロケット本体の回収まで一度に行えるという使用ロケットとしては新しい世代を伺わせる仕様になりました。

ちなみにフェアリングについてはスペースXによると1対で約600万ドル、日本円で6億円するとされており、ニュートロンは小さいことを考えてもこれだけで数億円はするものになります。

このように、かなり面白いロケットになるのですが同社としては2024年にも初号機の打ち上げを目指しているとしており、残り2年弱、難しい開発が進みそうです。

参考
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