
ちょっと面白いロケットが計画されているとして前回取り上げたアメリカの民間企業で現在エレクトロンロケットを運用しているロケットラボ。同社が先日『ニュートロン』という次世代ロケットを発表しました。今回は詳しいスペックを紹介していきます。
前回このロケットについて、一体どのようなロケットなのか。第一弾目はすべて回収可能なロケットで、多分低コスト、2024年に初打ち上げを目指しているという、日本の中途半端なH3ロケットをディスりながら紹介しました。
では今回はこのロケットのもうちょっと詳しい点を紹介していきます。

このロケットの仕様を簡単に見ていくと、表面はそこらのロケットのように金属ではなく超軽量カーボンファイバーで作られています。そしてこのロケットのヤバイ点はその生産効率です。なんと同社によると3Dプリンタなどを使用すれば、ロケット本体とエンジンをわずか1日ですべて生産することができるとしています。(ただ打ち上げ準備も含めてすべてが1日で終わるわけではない)
これは日本のH3のように『職人が作り上げたロケット』などと明らかに無駄があるロケットとは住んでいる世界が違います。もちろんH3とは打ち上げ性能も全く違い小型・中型ロケットですが、それでもニュートロンは全長が40mとそれなりのサイズがあります(H3は63m)。
また最大直径は7mと一般的なロケットよりも大きめ。最大打ち上げ能力は国際宇宙ステーションが周回しているような低軌道に対して15トンあります。月に対して2トン、火星に対して1.5トンと十分すぎる能力があるのですが、これは回収を考えない打ち上げであり、例えば地球に戻す再使用を考えた打ち上げでは地球低軌道に8トンまで低下します。
ちなみに日本にはイプシロンなどという小型ロケットがありますが、地球低軌道にわずか1.5トンしかないことを考えると1機40億円ほどするこれと比較するイプシロンと比較してもコストパーフォーマンスはかなり高いと考えられます。
このように十分な打ち上げ能力があり、有人打ち上げにも対応していると主張しているのですが、これには問題はいくつかあります。現在のニュートロンロケットはフェアリングを閉じた状態で打ち上げるため、内部に宇宙船を搭載すると緊急時に脱出することができません。そのため、フェアリングを搭載しない案が考えられると思われるのですが、詳細は不明です。
いずれにしても打ち上げ能力、回収も優れた案になっており、安価に人工衛星を打ち上げ、新しい事業を始めたい企業にとってはかなり魅力的なロケットになっていると考えられます。
このような技術が日本でも生まれればいいのですが、残念ながらそうはなっていません。H3ロケットなどは先進国では必要不可欠な国防など重要な人工衛星の打ち上げるロケットとして今後存在感を高めていくものと考えられます。
では今回はこのロケットのもうちょっと詳しい点を紹介していきます。
有人打ち上げ対応ニュートロン

このロケットの仕様を簡単に見ていくと、表面はそこらのロケットのように金属ではなく超軽量カーボンファイバーで作られています。そしてこのロケットのヤバイ点はその生産効率です。なんと同社によると3Dプリンタなどを使用すれば、ロケット本体とエンジンをわずか1日ですべて生産することができるとしています。(ただ打ち上げ準備も含めてすべてが1日で終わるわけではない)
これは日本のH3のように『職人が作り上げたロケット』などと明らかに無駄があるロケットとは住んでいる世界が違います。もちろんH3とは打ち上げ性能も全く違い小型・中型ロケットですが、それでもニュートロンは全長が40mとそれなりのサイズがあります(H3は63m)。
また最大直径は7mと一般的なロケットよりも大きめ。最大打ち上げ能力は国際宇宙ステーションが周回しているような低軌道に対して15トンあります。月に対して2トン、火星に対して1.5トンと十分すぎる能力があるのですが、これは回収を考えない打ち上げであり、例えば地球に戻す再使用を考えた打ち上げでは地球低軌道に8トンまで低下します。
ちなみに日本にはイプシロンなどという小型ロケットがありますが、地球低軌道にわずか1.5トンしかないことを考えると1機40億円ほどするこれと比較するイプシロンと比較してもコストパーフォーマンスはかなり高いと考えられます。
このように十分な打ち上げ能力があり、有人打ち上げにも対応していると主張しているのですが、これには問題はいくつかあります。現在のニュートロンロケットはフェアリングを閉じた状態で打ち上げるため、内部に宇宙船を搭載すると緊急時に脱出することができません。そのため、フェアリングを搭載しない案が考えられると思われるのですが、詳細は不明です。
いずれにしても打ち上げ能力、回収も優れた案になっており、安価に人工衛星を打ち上げ、新しい事業を始めたい企業にとってはかなり魅力的なロケットになっていると考えられます。
このような技術が日本でも生まれればいいのですが、残念ながらそうはなっていません。H3ロケットなどは先進国では必要不可欠な国防など重要な人工衛星の打ち上げるロケットとして今後存在感を高めていくものと考えられます。